暗闇 ページ13
嬉しい
だけど
信じられない
次の日学校に行きたくなかった
だから
"お兄さん"に言った
俺のたった一人の大切な人
言葉は優しくて
「嗚呼分かった。気分が落ち着くまでいいぞ」
笑顔で
言ってくれた
ただ、それだけで嬉しかった
"行きたくない"
彼はそう言った
それで気が軽くなるならいいと思った
いつか…信じれるといいな
"先生"から
言われた
カルマ君は休みだって
昨日あんなこと言ったから
混乱したのかな
でも
僕らの"教官"は
大丈夫だと言ってくれた
1度にいろんなことが
起きて
ずっとずっと
混乱していた
いや
今も混乱してる
君は
"俺らは何もする必要は無い"
そう言った
オレンジ色の目を潤わせながら
そうか
みんな悲しいんだ
"なにも出来ない"
そんなぼくらが
惨めで
悔しくて
俺は
僕らは
俺は
私は
暗闇の中をさまよい続けている
悲しい
苦しい
信じたい
怖い
信じれない
救いたい
助けたい
大丈夫だよ
ずっと居るから
嫌だ
カルマside
気づいた時はもう
友達に裏切られていた
どうしてあんなふうになったんだっけ
家族の事も苦しくて
学校の事も苦しくて
寒い夜の日
雪が降っている日に
お兄さんに出会ったんだ
たった有一の光だった
その関係も壊れそうで怖かった
お兄さんが居なかったら
今どうなっていたんだろうなんて
考える日々が続いていた
中学生の入学式には
親もｱｲﾂも来なかった
だけど、親戚でもなんにもない
お兄さんが来てくれたんだ
お兄さんは優しい顔で優しい声で
頑張って自分を出てこい
そう言った
だから俺は
頑張って勉強もして
…あれ？
俺ってさ…
何やってたっけ…
今俺は何してるの？
どこに居るの？
あれ？お兄さんは？
暗い…
暗い…
見えない！
何もかも見えない
カルマ「お兄さん！」
叫んだだけど
暗闇の中に声は消えていった
怖いよ…
痛いよ
嫌だよ
＿＿＿
烏間「…おいタコ俺の家にマッハで行け」
殺「にゅや!?な、何かあったんですか？」
烏間「早く連れてけ!!」
殺「はっはい!!!」
全員『『烏間先生!?』』
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作者名：茅野雪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HamadaFuka1/
作成日時：2018年9月23日 12時
