【烏間惟臣】壊れるものはいつだって＿＿＿ (ページ15)

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カルマのケジメページ15

カルマside
親はいつも帰ってこなかった

帰ってきたとしても

1週間に2回か3回

現金と食事を置いていくだけ

そして俺に呪縛の言葉を放っていく

嘘だと分かっていた

だけど、信じたかった

愛されていると

俺がいい子じゃないから親はかえってこない

そんなことばかり考えていた

だから俺は

親の言うことを聞いて

自分に蓋を閉じた

あの日

大雪が降った日

町中が一瞬停電になった

その時俺はまだ、小三だった

しばらく立って当たりは明るくなったのに

自分の家だけつかなかった

親に電話しても繋がらなかった

寒い…寒い…そう思いながら

親に何回も連絡していた

今思えば、馬鹿だった

あんな親が、救急事態に駆けつけるわけないしな

今日ここでケリをつける

話をするんだ

もう俺には仲間がいる

大切な仲間が

「もしもし」

カルマ「久しぶり母さん父さん」

『お金？お金が足りないの？』

カルマ「相変わらずだな笑
お金なんか余るほどあるよあんたらのおかげで」

『じゃあ何が足りないんだ？』

カルマ「もう、あんたらに何も求めていない、
ひとつ言えるなら、”愛”が欲しかった…あんたらの…”愛”がっ…欲しかった…怖かった！あんたらにいつ見捨てられるんじゃないかって！あの時町中が停電になった日お前らは何してたんだよ！
助けて欲しかった！！寒かった！！一緒にいて欲しかった！あの時だけじゃなくて！ずっと…いて欲しかった！あんたらを嫌いになる事も出来ない…好きになる事も出来ない、家族として…何もしてくれなかったあんたらは…最低だよ…ただいて欲しかった…傍にいて欲しかったっ…っ…もうあんたらに何も望みません…もう…俺の目の前に…現れないでください…
好きだった…よっ…母さん…父さんっ…さよ…うなら…(切る」

ああ…情けねえ～…

これで…ケリ付けれたよな…

渚「カルマ君」

寺坂「何あほ面してんだよ～」

杉野「ほら、行こうぜ～！」

桃花「向こうで、先生たちに会う約束したんだ！」

中村「ほら～行かないのかね？」

もう前を向いて歩ける

こいつらがいるから！！

カルマ「行くって！！あ、渚くん、ありがとう」

渚「うん」

カルマ「おれ、やっと自分と親のケジメ付けられたよ」

渚「うん！君を信じてよかった」

カルマ「はっ笑なんだそれ…俺もだよ
渚くんが居なかったら、前に進めなかったありがとう」

渚「いえいえ」

茅野「ほら！2人とも置いてくよ～！！」

渚「ちょ！待って！」

カルマ「待てって笑」