親へのジレンマ ページ14
カルマside
あれ？俺何してんだっけ…
ああ…そうか、俺落ちたんだ
烏間先生を助けようとして
無事かな？
俺もそろそろ起きなきゃ…
あれ？
出口が見つからない
どうして
なんでだよ
《カルマ私たちを困らせないでね》
《いい子だ、今日も出かけてくる》
《大丈夫あなたの元へ帰ってくるわ》
これは…
過去の記憶？？
俺の幼い時の記憶
なんで？
なんで今更！！
俺の記憶なんかいらない！！
あいつらに囚われた記憶なんか！
《カルマ》
《私たちの言うことを聞いて》
《しっかりお留守番してて》
やめろ
《私たちはあなたを愛してるの、だから、
必ず帰ってくるわ》
やめろ
あいつらなんか嫌いだ
親なんか…親なんか！
《うん！わかった待ってる！》
《母さん父さん早く帰ってきてね！》
《いい子にしてるから…》
《いい子に…》
《してる…から…》
あいつらの顔なんかもう忘れた！
俺は
渚くん達のところに戻りたい！！
みんなの所に！
渚side
烏間先生が目を覚まして数日後
カルマ君が突然うめきだした
前原「カルマ？…おい、カルマ！！」
杉野「どうしたんだよ！！」
渚「起きて！！カルマ君！！」
磯貝「カルマ！！」
カルマ」( 起きる」
前原「カルマ！」
桃花「カルマ君…！！」
カルマ「みんな…」
渚「カルマ君。」
カルマ「っ…みんな」
渚「おかえりカルマ君」
カルマ「おうっ！！！…あ、烏間先生は！？」
茅野「カルマ君らしいね笑」
岡野「起きた直ぐなのに他人の心配って余裕あるじゃん」
カルマ「そう？笑」
渚「烏間先生も無事大丈夫だよ」
カルマ「ほっ…よかった…渚くん」
渚「？」
カルマ「ケータイある？」
渚「う…ん」
カルマ「貸して」
渚「え？」
カルマ「電話だけだよ
ケジメを付けたい」
渚「あ…」
《渚君頼みがあるんだ…この先、もしも俺が
”ケジメを付けたい”って言ったら
何も言わずに俺に任せてくれないかな？》
《変わらなきゃって何度も思ってんだ自分でも
多分その時が終わりなんだろうね、頼むよ渚くん》
渚「分かった…ﾆｺｯ(渡す)」
カルマ「じゃあちょっくら行ってくる〜」
杉野「？」
渚「カルマ君はケジメをつけに行ったんだ
親の勝手な行動で、傷つけられたカルマくんの心と
親とカルマくん自身のケジメを」
桃花「なにがあったの？」
渚「カルマ君は親の嘘を受けいれながら生きてきた
嘘だとわかってもいながら
いつか愛されると信じて今日まで生きて来たんだ」
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作者名：茅野雪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HamadaFuka1/
作成日時：2018年9月16日 23時
