・(尚大) ページ15
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新しく舞台も決まって、なかなか会えないってことでホワイトデーと誕生日一緒にしちゃったけど喜んでもらえたみたいでよかった。
A「あ、他にもなんか入ってる! 手紙だ!!」
そうだ、手紙入れたの忘れてた。
尚大「それは家で読んで」
A「やだ、今!」
尚大「だめ」
A「何でよ」
尚大「何でも」
A「けち」
なんて言い合ってると注文したものが届き始めた。
尚大「ほら、汚すからしまいな」
A「はぁーい」
不満そうだけど何とか今読まれることは阻止できた。
店員「ご注文は以上でよろしいでしょうか」
A「はい」
尚大「A少なくない?」
A「そんなことないよ」
尚大「俺の少し食べる?」
A「んーん、おりちゃん成長期だし、この後もお仕事なんだからいっぱい食べな」
尚大「にしてもハンバーグ屋でサラダだけって」
A「いいから!冷めちゃうよ
いただきまーす!!
んー!!おいし」
おいしそうにサラダを食べるAを見て何も言い返せなくなって俺もハンバーグを食べる。
尚大「ねえ、ご飯食べてる?」
A「食べてるよ、見ての通り」
尚大「そうじゃなくて、食べれてる?
なんか最近また痩せてない?」
A「おりちゃんもそーゆーこと言うの?セクハラだよ」
尚大「話そらさない。ちゃんと食べれてる?」
A「あんなうるさい兄がいたら食べれなくても食べるでしょ(笑)」
尚大「そうだけど……。」
これ以上は何となく聞けなくて、他の話題に。
食べ終わってさらっと伝票を持て俺の前を歩くAを慌てて追いかける。
店員「○○円になります」
A「これで」
尚大「俺出すよ」
A「いーの!たまには先輩に奢られろ
いいものもらったし、舞台も決まったお祝い」
尚大「でも」
なんて言ってるうちにAはおつりとレシートを財布にしまった。
なんか、申し訳ない……。
A「おりちゃん、忙しいとは思うけど無茶しないでね。
少年忍者ってさ、23人もいるのに何人かがすっごく欲張りなんだよね。皇輝とかおりちゃんとか。
他の人に分けてもよさそうな分まで背負いこんでるの。おりちゃんたちほどうまくできるか分からないけど分けてほしいなぁ、なんてね
じゃ、お仕事頑張ってね! お先失礼します」
そう言って足早にどこかへ向かってたAに「やっぱり先輩なんだな」って思った。
てか、欲張りなのはAもだけどな。
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作者名：☆ゆゆまる☆ | 作成日時：2021年3月2日 0時
