帰り道 ページ3
｛アラジン｝を真剣になって見ていたら、いつのまにか外は真っ暗に。さすがの神谷先輩も気づいてなかったみたいで、「うわ、暗いな」って驚いてる。
『先輩、夢中でしたねっ。そんなに面白かったですか？』
「別に…。
というか、1人で帰るつもり？」
『あー、そうですねぇ。多分友達みんな帰っちゃってるんで』
学校から家までは徒歩で30分。バスを利用してもいいけれど、バスだと逆に近すぎてお金がもったいない。だから私は徒歩で登下校している。
「ほら、パソコン棚にしまって。帰るぞ。送る」
『え！？悪いですよ、そんな！家反対方向じゃないですか』
「うるせぇなあ。A1人で夜道歩くとか不審者に間違えられる」
『どいひーーー！』
「(多分あいつ“あのこと”知らないよな…)」
先輩の喉が渇いたらしいので、自宅への通学路にあるコンビニによる。送ってもらえるんだから、何かお礼しよう。
『先輩、ハーゲンダッツ奢ります。送ってもらったんで』
「送るのとハーゲンダッツは割にあわねぇだろ…。いいよ、俺が奢る」
『なっ、お礼になりませんよ！？そんなの…』
抗議しようとしたら、唇を手でふさがれた。くっそぉ、まつ毛長い。顔近いんだけど…、こんなのイケメンにしかできません。
「じゃあ、今度お菓子作ってきて」
お菓子を作って友達にあげることはしばしばあったけど、先輩には作ってなかったね。ちなみに自信作はアップルパイ。
「種類はなんでもいい。お前、なんで俺にだけ作ってこねぇんだよ…」
『それでいいなら……、今度アップルパイ作ってきますね』
「それでいいじゃなくてそれがいいんだよ」
結局、私はイチゴのハーゲンダッツを奢ってもらった。
コンビニから家はすぐ。もう家のライトが見えてきた。やっぱり、神谷先輩といるのは落ち着くなぁ。ずっと一緒にいたい。って思うけど、口に出すと顔をそらされるからやめとく。
というか、さっきから先輩が［ホール・ニュー・ワールド］を鼻歌で歌っている。面白かったんじゃん……
もうお家の玄関の前。
『先輩、ありがとうこざいましたっ』
「また明日」
先輩の姿が見えなくなってから家に入る。着替えてから真っ先にハーゲンダッツを食べる。いつもの味のはずなのに。いつもよりますます美味しく感じる。
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バニラ - SAWA?沙和さん» 嬉しいこと言わないでください！照れます///これからもよろしくお願いします(≧∀≦) (2019年9月21日 15時) (
レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
SAWA?沙和(プロフ) - いつもニヤケながら見てます！ 応援してます！更新頑張ってください！ (2019年9月20日 21時) (レス) id: 2d2def3baf (このIDを非表示/違反報告)
バニラ - ななこさん» リクエストありがとうございます！楽しみにしていてくださいね〜(^^) (2019年9月15日 1時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 面白くてキュンキュンして最高です！！更新楽しみにしてます。リクエストなのですが、風邪を引いた夢主のお見舞いに行く神谷先輩の話読んでみたいです！！！ (2019年9月14日 23時) (レス) id: 94ee83a485 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ - はくびしんさん» ありがとうございます！なくびしんさんを骨抜きにできるように神谷先輩にもたくさん頑張ってもらわなきゃ！ (2019年9月12日 21時) (レス) id: 16a99fba16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バニラ | 作成日時：2019年8月30日 17時
