靡くほどに美しく壱 (ページ8)

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#発覚ページ8

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その翌日、なべは休んだらしい。

資料を営業部に持っていくとひとつ空いた見慣れた席。

明日は検診って言ってたし、今日家に行かなくても来るかな、と何も連絡しなかった。

風邪ひいたーって大学休むことはよくあったし、体調悪くて帰ったこともあるしそんなもんなのかなぁと寂しくはあるけど。

とはいえ、お腹は空くからランチには行く。1人で。

受付にはいつもよりちょっと元気のなさそうななべの彼女。例の女の子ね。

おー、とヒラヒラっと手を振るとちらっと周りを見て「すいません、お昼一緒にいいですか……？」なんて控えめにそう言うもんだからえぇ！全然いいけど、と焦った声が出ちゃう。

いつものラーメンはさすがに可哀想かと思って近くのオシャレな店に来た。パスタとか美味しそうだったし。

「翔太って最近ご飯食べてますか……？」

なんのことかと思えば、翔太。
そりゃあそうなんだけど、彼女さんだし。

「んー食べてないことは無いけどね？
夏だし量は少ないよね～元々少食だけどね、わら」

「家に作り置きしてたやつあんまり減ってなくて……」

え、翔太彼女の手料理作り置きしてもらってんのぉ！？………って思ったのは置いておいて、やっぱあんま食べてないらしく心配らしい。

なんか心配になってきた。