靡くほどに 美しく 壱

#ゆり組事件 ページ45

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時は遡ること20数年。




俺がまだ幼稚園に入る前の小さかった頃のお話。
その頃から近所にある公演はよく行く遊び場のひとつになっていて、一緒に遊ぶというか、遊んでくれるのは4歳上の涼太くん。





来年から行くであろう幼稚園の年長さんでいつも幼稚園の制服だったり、1回家に帰って着替えてから公園に来ていた。




ゆりぐみ みやだてりょうた




という名札は当時の俺にはキラキラして見えていつか自分もゆりぐみさんになるんだ！とワクワクしていた。




そして時は流れて3月。





「ぼくね、しょうがくせいになるんだよ！」





「しょおたもなれる？」





「しょうたは4がつになったらようちえんにいくんだよ！しょうがっこうはそのあとなんだよ！」




キラキラした目でお話する涼太に憧れてゆりぐみさんになる日を心待ちにしていた。

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