靡くほどに美しく壱 (ページ34)

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#回復ページ34

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はい、いいですねーってもう慣れた朝の検温。体温計を挟んで指に機械付けられて反対の腕は血圧を測られて朝ごはんはどれだけ食べれただとか、寝れたかとか。

最初こそ緊張してたこれも大丈夫だもんとか言えるぐらい看護師さんたちにも慣れた。名前も覚えた。笑

「ん、大丈夫そうですね困ってることとかないです？」

パソコンに入力してる方の人と点滴いじってる人。

多分、点滴の方の人なら怒られないな……。

「んー点滴が邪魔だからとって欲しい！あと帰りたい！笑」

半分冗談で半分本音。

場所を変えてると言えども、何度も針を刺されている上にずっと点滴しているから腕は青アザもできているし痛い。なんだろう、血管が。わかんないけど。

ちょっと腕見ますよー？ってパーカーを捲りあげて「んー痛いです？腫れてはないし出血もないですね！」と言うとパソコンの前にいる方がはーいと返事する。

疼痛なし、出血なし、腫脹なし、発赤もなしっと。
声に出しながら言ったあと、パッと顔を上げると思いついたように「あ、帰りたいなら宮……涼太さんに相談してみては？」と笑う。

あーなんか知り合いなんですってねって言いながらバーカーを直してなんかあったらナースコール押してくださいねーと帰っていった。

………やられた。笑

てか、なんで知ってんの。笑