36話 ページ38
『おかえりなさい、勝己は？』
「この中さ。」
Mr.コンプレスが答える。
マジシャンがタネを明かすかのようにパッと手のひらの上に表れたビー玉のようなもの。
任務は成功。
あとは勝己を俺たちのヴィラン連合に勧誘するだけ。
「Aお前は一度席を外せ。
とっておきは最後まで取っておくのが物語のセオリーだろう？」
まるでゲームでも楽しむかのように笑った弔。
『そうだね。
くれぐれも怪我だけはしないで。』
ああ、もし君がヴィラン連合に入ってくれると決めてくれたなら、
今度こそ俺たちは本当に友達になれるのかな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を覚ますとそこは見知らぬ部屋だった。
何処だここは。なぜ縛られている。
個性も使えない。
ゆっくりと覚醒していく脳で最後の記憶を必死に思い出す。
そうだ、雄英の合宿中に襲撃したヴィランに俺たちは襲われた。
バッと顔を上げると薄暗い閑散とした部屋には何人かのヴィラン。
その中のは見覚えのある奴の顔。
忘れもしない。
こいつはあの時、USJヴィラン襲撃事件の際にAの隣に立っていた男。
「死柄木弔」
「おー、覚えててくれたのか爆豪勝己ぃ。」
「Aは何処だ。」
「開口一番それか。
ちょっとは自分の身の心配でもしろよ。
俺らじゃ敵にもならないか？
無様に誘拐されてきたのに？」
「ぶっコロス」
「ははッ、好戦的」
「こらこら死柄木弔。
煽ってどうするんですか。
彼を今日ここに招待したのはそのためではないでしょう？」
こいつもUSJの時にいた。クロモヤ野郎、ワープゲートの厄介な個性の奴だ。
「あぁ、そうだったな。」
目を凝らしてAの姿を探すが見当たらない。
何処だ。何故ここにいない。
焦りと苛立ちでいっぱいだった。
「そんなことどうだっていい。
Aは何処だ。無事なんだろうな？」
「無事も何も、Aは俺たちの大切な仲間だ。
大事にしてるぜ？少なくともお前よりはな。」
「クソが、ヴィランになんて引き入れて大切もクソもねぇだろ。
とっととAを解放しろ。
そんでお前らは俺がぶっ殺す。」
「何度も言わせるなよ。
Aは自分の意思でここにいるんだ。
まあ今回お前をここに呼んだのはそんな話をしたかったんじゃない。
なぁ、爆豪勝己。
俺らの仲間にならないか？」
「寝言は寝て死ね」
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小林くるみ - 主夢さんは女の子なんですか？ (2019年2月24日 19時) (
レス) id: fcdc749e3e (このIDを非表示/違反報告)
茜霧島(プロフ) - ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 299baa62bd (このIDを非表示/違反報告)
輝来-きら-(プロフ) - わー！ありがとうございます！！これからも楽しく読ませて頂きます！！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 5db744124f (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 朔さん» はじめまして！パスワード限定を解除させていただいたのでよかったらご覧ください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 茜霧島さん» 茜霧島さんいつもコメントありがとうございます！新しく小説を作成するため非公開にしていましたが解除しましたので良かったら読んでやってください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺碧*konpeki | 作成日時：2017年7月16日 10時
