2話 ページ4
三人の関係が大きく変わったのは俺たちが中学に上がってからだった。
それまでもかっちゃんは無個性だった出久を馬鹿にしたり詰ったりしていたけれど、中学に上がってからそれはより顕著なものになっていた。
個性があろうがなかろうが、俺にとって出久は大切な幼馴染であることには変わりない。それなのに…
『出久、今日こそ一緒帰ろう？』
「あっAちゃん。ごめん、今日も一緒に帰れないんだ...」
『最近全然一緒に帰れてないじゃん、どうして？』
せわしない様子の出久は視線を泳がせる。
焦った様子の出久は俺の後ろに視線を送り、かっちゃんがこちらに向かってくるのを確認すると、
「っ...ごめん」
そう言って校門のほうへ一人走って行ってしまった。
「おいA、帰っぞ」
『あっうん、まってかっちゃん。』
かっちゃんは出久に冷たいというよりも最近は酷い態度だ。
口だけではなく手も出るようになった。
雄英高校を志願する出久に、この高校から雄英に行くのは俺とAの二人で十分だと自慢の爆破で脅しながら言っていた。
何度やめてほしいといってもかっちゃんはそれを聞き入れてはくれない。
『なあ、なんでそんなに出久に酷い扱いするんだ?昔みたいに3人で仲良くすればいいだろ』
「んだと、てめーはクソデクの肩持つつもりか。」
キッと俺を睨みつけるかっちゃんはいつにもまして不機嫌だ。
『肩持つとかそういう話じゃないだろ、幼馴染みなんだから。』
「幼馴染がなんだ。Aは俺だけ見てれば良いんだ、黙ってろ」
そう言って速足で歩いて行ってしまう。
最近じゃ出久の話題を出すことすら嫌がるようになったかっちゃんに、どうしていいのか分からない。
俺はただ、速足で歩くかっちゃんの後ろを黙ってついていくことしかできなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ふーんあいつが例のやつ?いかにもって感じじゃん。いいね、気に入ったよ。」
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小林くるみ - 主夢さんは女の子なんですか？ (2019年2月24日 19時) (
レス) id: fcdc749e3e (このIDを非表示/違反報告)
茜霧島(プロフ) - ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 299baa62bd (このIDを非表示/違反報告)
輝来-きら-(プロフ) - わー！ありがとうございます！！これからも楽しく読ませて頂きます！！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 5db744124f (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 朔さん» はじめまして！パスワード限定を解除させていただいたのでよかったらご覧ください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 茜霧島さん» 茜霧島さんいつもコメントありがとうございます！新しく小説を作成するため非公開にしていましたが解除しましたので良かったら読んでやってください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺碧*konpeki | 作成日時：2017年7月16日 10時
