12話 ページ14
「どういうこと、Aちゃん？」
縋るような目で俺を見てくる出久とかっちゃん。
ふたりが欲しい言葉はもう分かってる。
でもゴメンな。それはあげられないんだ。
『弔の言う通りだ。俺は、俺の意思でここにいる。』
はっきりとそう告げると
俺の言葉を聞いた二人の顔が、あからさまに絶望に染まる。
『あの時まで、弔が俺を迎えに来てくれるまでずっと、
自分を否定しながら生きてきた。
間違っているのは俺で、この世界は正しい。
だから俺は邪魔者なんだって。
傷付けられても仕方が無いんだって。
言い聞かせて生きてきたんだ。
でも違った、弔達は俺に居場所をくれたんだ。
ここに居ていいんだと、
生きていいんだって言ってくれた。』
「んなの！俺だって！」
かっちゃんが吠えるが俺はそれを遮って続ける。
『俺は、自分勝手で独りよがりな自分のことが嫌いだ。
でも、それ以上に、
俺を否定するこの世界が、
大っ嫌いなんだよ』
吐き捨てるように言った俺を見て
もうかっちゃんは攻撃をしてはこなかった。
呆然とするかっちゃんを横目に俺は黒霧さんに伝える。
『黒霧さん。作戦通り、散らしてください。
俺は各エリアを回ります。』
「わかりました。」
かっちゃん。これで本当にさよならだよ。
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小林くるみ - 主夢さんは女の子なんですか？ (2019年2月24日 19時) (
レス) id: fcdc749e3e (このIDを非表示/違反報告)
茜霧島(プロフ) - ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 299baa62bd (このIDを非表示/違反報告)
輝来-きら-(プロフ) - わー！ありがとうございます！！これからも楽しく読ませて頂きます！！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 5db744124f (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 朔さん» はじめまして！パスワード限定を解除させていただいたのでよかったらご覧ください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 茜霧島さん» 茜霧島さんいつもコメントありがとうございます！新しく小説を作成するため非公開にしていましたが解除しましたので良かったら読んでやってください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺碧*konpeki | 作成日時：2017年7月16日 10時
