プロローグ ページ2
〜勝己side〜
物心つく頃には俺の隣にはAがいた。
『かっちゃんかっちゃん』
俺の名前を嬉しそうに呼んで俺の後をカルガモの雛のように付いて回るAを見てると悪い気はしなかった。
『かっちゃんはすごいねぇ！かっこいいヒーローになるんだろうな！』
さんざん他の奴らに言われ、聞き飽きていたこんなセリフでも、Aの口から聞くと心から嬉しくなった。
綺麗な顔をしたAの服の下には、それとは不釣り合いな青黒い痣があることは知っていたけれど、なんの力も持たないガキの俺にできることなんて一つもなかった。
何も出来ない自分が悔しくて、誰にも負けないぐらい強くなったら一番近くであいつを守ると決めていたのだ。
こいつはずっと俺の隣に置いておこう。
一番強いヒーローになって俺がAを守るのだと夢見ていた。
そう思っていたのに。
俺はあいつを突き放した。
よりによって最悪のタイミングで。
〜出久side〜
忘れもしない。僕のもう1人の幼馴染み。
幼い頃から3人で一緒に遊んでいた。
僕に個性が無いことが分かりみんなが僕を見下しても、彼だけは馬鹿にしたりしなかった。
『出久はだれよりもヒーローに向いてる、出久はヒーローになれるよ』
母親にでさえヒーローになることに背中を押してもらえなかったというのに、Aちゃんだけがそう言って僕を応援し続けてくれた。僕を認めてくれた。
今まで諦めずにこれたのは彼のおかげだ。
いなくなってしまった、大好きな僕の幼馴染。
きっとどこかで生きていてくれている。
そう思っていた。けれど、
まさかこんな形で再開するなんて、夢にも思っていなかった。
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小林くるみ - 主夢さんは女の子なんですか？ (2019年2月24日 19時) (
レス) id: fcdc749e3e (このIDを非表示/違反報告)
茜霧島(プロフ) - ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 299baa62bd (このIDを非表示/違反報告)
輝来-きら-(プロフ) - わー！ありがとうございます！！これからも楽しく読ませて頂きます！！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 5db744124f (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 朔さん» はじめまして！パスワード限定を解除させていただいたのでよかったらご覧ください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
紺碧(プロフ) - 茜霧島さん» 茜霧島さんいつもコメントありがとうございます！新しく小説を作成するため非公開にしていましたが解除しましたので良かったら読んでやってください！ (2018年8月10日 20時) (レス) id: a7b92d1ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺碧*konpeki | 作成日時：2017年7月16日 10時
