37,「五年前と」 ページ37
翌日。
古びた万事屋の窓からは光がさしこんで、それを見ながら朝を迎えた。
____だが、ここで問題が一つ。
お気付きの人も居ると思うけど。
………何で昨日私と銀時君触れられたの!?
昨日めちゃ触られたし!!!おかしいよね!?私幽霊じゃなかったの!?
『何で都合が良い時だけッ…』
銀時「何の都合が良いってェー?」
『そりゃ銀時君の……って、わァ!?』
気付いたら後ろに銀時君が居た。いや忍びか。
銀時「そういや気付かなかったけど触れられる様になってんな………効果切れてきたんじゃね?」
『は!?使えなッッ』
のんびりとした銀時君に羞恥と苛立ちが込み上げる。顔を真っ赤にしていれば不意にまた、昨夜の様に耳元に近付いてくる銀時君。
後退しようとしたがそれより早く腰を引き寄せられる。
銀時「俺は良いと思うけどねェ……キスし放題だし?」
『っう、』
耳朶に唇をつけて舐める様に喋ってくる彼にぞくりと体が震えた。
『っあ、朝から、堂々とセクハラしないでくれるかな!!』
銀時「嫌に決まってんだろ色々あって溜まってんだ。それにお前に触れられなくてどんだけ我慢してたか…」
それに加えて体を掠める色っぽい吐息まじりの声に、声が出かけたその時……
.
____「朝っぱらから何やってるアルかァ!!」
______ドゴッ、!!!
銀時「ごるふっっ!!!」
急に横から傘が飛んできて銀時君の頭に直撃。あ、銀時君吹っ飛んだ。
『え、』
いやそれより、この傘は誰が?物凄く見覚えが……
新八「全く…本当にだらしないですね。まさかとは思いますが僕達との約束…姉上との約束。忘れた訳じゃありませんよね」
神楽「シャキッとせんかァ!さっさと仕事に行くアルヨこのセクハラ野郎!」
『!』
五年前の様な……いや、五年前と同じ袴とチャイナ服を着た二人が居た。その姿に、目を見開く。
嗚呼、そうだ。あの傘は神楽ちゃんの。
『神楽ちゃ…、新八くん?』
「「何アルか?/何ですか?」」
五年前と同じ姿。五年前と同じ口調。
________「さ、行こーぜ」
五年前と同じ光景。
それに私は……穏やかに微笑んだ。
『うん、そうだね』
ー
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夢花(プロフ) - 実珠さん» naluhodone☆wakaruwa☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» そうなのよ……銀魂男子は絶対そういうの大切にすると思うのよ…… (2021年5月9日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - てか、夢主ちゃん死してなお愛されてるのね…ぐへへへへ←は? (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 実珠さん» おk!暇やったら見るわ!呪術廻◯戦といい銀魂といい…ネトフリでみなきゃいけないのが増えてきたぜ☆嬉しいけどね☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» あ、でも夢主が真選組だからちょっと意味分かんないかも。これもネトフリでやっとるで。銀魂完結編、って調べれば出てくると思う (2021年5月9日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月6日 14時