【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

27,「再結成」 ページ27

銀時君…いや、今は珍宝だけど。を、新八君は睨んだ。



……どうやら戯言だと思っているらしい。






銀時「俺から言わせりゃお前のやってることも立派な戯言さ」



『まあでも今回の件は、私も銀…珍宝君に任せたいかな』






こんな世界で、一人で白詛を何とかするだなんて、完全に無茶だしね。

……それに、こんな星に残って何があるんだ？






銀時「意思を継ぐだか知らねーが…こんな残骸の星守って、一体どうなるってんだ」



『次期に滅びるこの星……守ったって何も得られやしない。下手したら君達が感染してしまう』






皆に逃げて欲しいから。
皆に白詛にかかって欲しくないから。



だから早々にこの星を立ち去ってくれ、って意味で



“星から逃げれば助かる”



なんて情報を未来の私は与えたんだと思うけどなァ…






神楽「……確かに失った物は何も帰って来ない…」



『……』



神楽「けど、銀ちゃんはきっと帰ってくる。アイツが愛した女が死んで何の弔いもしないなんて有り得ないもの」



『！』






神楽ちゃんのその言葉、その目。それに私は目を見開いた後…ふふっと笑う。






『……新八君もかい？』



新八「無論です。此処はあの人と出会いAさんと笑った星だ。俺は万事屋の故郷を、Aさんとの思い出の星を捨てるつもりはない」



『……ふふ、だってよ？珍宝さん。嬉しいねェ』



銀時「……あァ、そうだな」






…存外瓦礫の山の中にも綺麗な石も残ってるもんだ。






銀時「……なァ、頼まれたら何でもやんのが万事屋なんだろ？じゃあ俺の依頼も聞いてくれるよな」






銀時君と互いに笑って、二人に向き直る。二人は……依頼、と聞いて頷いた。そんな二人に……






銀時「俺ともう一度…万事屋再結成してくれねーか？」






と、優しげな笑みを浮かべた。






「「…………はァ！？」」






『んじゃ、私からも依頼ー。
この珍宝さんに、一度従ってみないかい？』






「「…………はァ！？」」






んふふ、凄いリアクションだねー。ウケるウケる。






『面白い事になりそうなんだよね……故人、いや幽霊サマからの依頼、聞いてくれるかい？』






銀時君の隣に並び、二人にいつも通り悪戯っぽく微笑んだ。この二人はこの話、恐らく受けてくれる。









だって、犬の散歩から地球の平和を守るまで…何でもやるのが万事屋なんだろ？










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