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*神P*
河村「手伝いますよ」
余計なことは言わない。たった一言、静かにそれだけを言ってソファに腰掛け、彼女の肩に体重を乗せる。凭れた状態で彼女の仕事と自分の仕事をこなし始め、淡々と進めていく。福良さん同様、何も聞かない。あくまで彼女の話したいタイミングでさせようとしている。過去に一度闇に落ちた彼だからこそ分かることがあるんだろう。或いは神だからなのかもしれない。
『....僕の気持ちが分かるのは、神だからですか』
河村「そうかもしれませんね」
『否定しないんですね』
河村「僕は神なので、Aさんにはしっかりと休むように命令を下させてもらいます」
『なるほど』
*最後が「る」*
山本「....大丈夫ですか、Aさん」
部屋の入り口で暫く見守っていたものの、彼女が動く気配がなかったので声を掛ける。『大丈夫』と彼女が答えると、ふーんと振る舞いながら彼女の隣へ。無言のまま時を過ごしていた時、スマホを見ていた彼が態とらしく声をあげる。開かれているマップを見て、オフィスの近くに出来たスイパラの店を指し、「一緒に行きましょう！！」と笑顔で言う。それに彼女が微笑めば、彼も笑顔を溢して出掛ける日を決める。
山本「こういう時は甘いものです！」
『....ありがと、山本くん』
山本「いえ！今度行きましょうね！」
*おまま*
こう「....大丈夫です、傍にいます」
ソファに座る彼女を見てすぐに隣へ腰を下ろす。彼は反応を示さない彼女を暫く見つめ、軽く頭を撫でた。彼女は年下に弱みを見せない為、こんな時は力になりたいといつも思っている。人の痛みが分かりすぎる彼は何も聞かずに、頭を撫でたり背中を擦ったりを繰り返した。その後は撮影中の出来事や自分の失敗談を話し彼女が笑顔になると自分も嬉しくなる。ポンコツだが、いざとなれば頼りになる後輩。
こう「元気出ました？」
『ごめんね、気遣わせて』
こう「全然です！もっと頼って下さい！！」
*ナイスガイ*
須貝「....おいで」
そっと抱き寄せ、子供をあやすように優しく慰める。彼は彼女を妹のように思っている為、彼女の強い部分と弱い部分を充分に理解している。どれだけ重い荷物を背負って生きてきたか知っているからこその、彼なりに考えた行動。やがて、彼女がポツポツと口を開き始めて嗚咽が聞こえてくると、彼女の顔を自身の胸に当てて落ち着かせる。流石ナイスガイ。
須貝「泣きたい時は泣いた方が良いんだよ」
『っ........すみま、せっ、』
須貝「謝んないの。我慢しなくて良いから、今は思う存分スッキリするまで泣きな」
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