【Q:K】完璧すぎる彼女はｰ4【all】 (ページ38)

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桜舞、励まされるページ38

※番外編的な

撮影部屋のソファに一人、パソコンを前にして座る。最近は思うように記事が進んでおらず、全く調子が上がらない。普段より深い溜め息を溢し、膝を抱えるようにしてそこに顔を沈めた。

*CEO*

伊沢「....桜舞、クイズやろうよ」

最近は誘うとよく付き合ってくれるようになった彼女にそう声を掛け、返事を待つ。クイズで対話することを推奨しているので、あまり変に言葉を送らない。やがて彼女が首を小さく縦に振れば、嬉しそうに問い読み役の福良さんを呼びに行く。彼女が勉強好きだということを把握している為、鬱陶しく思われるのを承知の上で、知識や雑学をひたすら話している。途中で彼女が見せる笑顔を見て、心の中でガッツポーズ。

『....伊沢さん、ありがとうございます』

伊沢「んー？良いから次！俺負けてるから！」

*新編集長*

川上「....」

暫く経っても戻って来ないので様子を見に来た。その時に発見し、何も言わずに隣へ腰を下ろす。こんな時になんと声を掛ければ良いか分からず、不器用な彼は自分の方へ彼女を抱き寄せた。そのまま優しく背中を撫でていれば服を軽く掴まれた為、思わず「大丈夫」と抱き締める腕に少し力を込める。次第に啜り泣く声が聞こえてくると、そっと涙を拭う。それが落ち着いてもその日から数日は彼女にベッタリ。

『........ご、めん....』

川上「謝られるようなことしてないんやけど」

『....ありがと』

川上「ん、無理すんなよ」

*野菜嫌いP*

福良「はい桜舞ちゃん、お疲れ様」

珈琲を片手に入ってきた彼はそれを彼女の前に置いて自分もソファへ座る。机に置かれたパソコンの画面を見て記事の進み具合を把握し、今も膝に顔を埋めたままの彼女の白髪にゆっくり触れた。その後はそれを続けながら「大丈夫だよ」「桜舞ちゃんは頑張ってるもん」と肯定の言葉を伝えている。決して無理に聞き出そうとはせず、パズル等を持ってきて気分転換。彼女のペースで話してくれるのを待つ辺りがお母さんらしい。

福良「もう出来たの！？相変わらず速いなぁ....」

『福良さんに言ってもらえると嬉しいです』

福良「俺も負けないように頑張らないと....」