【Q:K】完璧すぎる彼女はｰ4【all】 (ページ31)

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終始俯いた状態で話すAちゃん。また呼吸が少し乱れ始めたのを見て、軽く深呼吸を促しながら背中を擦る。一体この小さな体にどれぐらいの重圧が掛かっているのか。産まれた瞬間、父親に抱かれることなく「常に完璧でいろ」と言われ、それを今でも鮮明に覚えているなんて。
Aちゃんは女子校で偏差値日本一の中学校に受かっても褒められなかったとか。川上から聞いた気がするけど、俺なら耐えらんねぇわ。

『僕は、どうすればいいんでしょう』

彼女の悩みは国家規模並み。一回Aちゃんの会社調べたけど、倒産してしまったら日本の財界が引っくり返るレベルの大企業で。そんなものを常に背負ってる訳だ。こんな風に吐き出さないとやっていけんやろ。

須貝「そりゃしんどいな....」

『言ってても無駄なんですけどね』

自嘲気味に微笑み、ソファから離れようとする。そこで終わらせる訳にいかず、デスクに向かおうとしたAちゃんの腕を引っ張った。バランスを崩した彼女は自然と俺の腕の中に。

須貝「まーた無理すんの？ちょっとは休もうよ。そんな根詰めすぎてもよくないでしょ？辛いだけじゃん。だから今は休憩！」

『でも、』

須貝「反対意見は聞きません！前科一犯だから！次は前みたいにしたくないの。意識ないAちゃんは見たくない、分かる？」

『....』

須貝「俺一応年上だから頼ってほしいんだよ。みんな心配してるから、今は休む！次目覚めた時、また頑張る！これで良いでしょ」

『....はい』

須貝「よし！分かったら寝て！折角の可愛い顔が隈で真っ黒くなっちゃってるから！」

『須貝さん、暖かいです』

須貝「うるさいからな笑」

『関係あるんですか？』

須貝「知らん！」

『何ですかそれ笑』

その時見せた笑顔は、今までで一番すっきりしているように見えて。思わず俺も笑った。

福良「須貝さ～ん、撮影....寝ちゃったの？」

須貝「寝ちゃったというか、寝かせたというか」

福良「仕方ないよ。忙しそうだったもん笑。須貝さん今日はもう撮影いいから、傍にいてあげて」

須貝「ん、了解」

福良くんを見送った後、また視線をAちゃんに落とす。寝れてるようで一安心だ。

須貝「もっと頼ってくれてもいいんやで」

これでも、妹みたいに思ってるんやから。

この時、もし俺がAちゃんの言ってたことに違和感を覚えてたら、あんなことにならんかったんかなって。完全に後の祭りやけど。

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誕生日要素なし！許して....

改めて(遅いけどな)

須貝さんHappyBirthday！

29歳おめでとう！