【Q:K】完璧すぎる彼女はｰ4【all】 (ページ3)

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あの日の裏話ページ3

※この話はこちらの『完璧すぎるお姉ちゃん』の裏話です。まだ読んでいない方はこちらからお読み下さい。

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山本「はじめまして、山本祥彰と言います」

第一印象は、笑顔が素敵な子だった。
QuizKnock加入から一年。僕以外にもライターさんが増え、YouTubeに動画投稿を始めて、少し軌道に乗ってきたかな、という頃のこと。僕は拓朗と茅野の誘いでTQCとWQSSのクイズ交流会に来ていた。因みに場所は早稲田大学だ。
事情を知っている上で忙しい僕を誘うということは、余程の用事があるんだろうと感じて。その日は断らず素直に二つ返事で返した。案の定、僕に会わせたかった人がいたらしく、それが今目の前で挨拶をしている彼なんだそう。

詳しいことを聞けば、山本くんは最近QuizKnockに加入したらしく、ライター内で一度も顔を合わせていないのは僕だけだったそうだ。僕は諸々の事情によりオフィスに行けることは少なく、全てリモート等で仕事をしていたからだろう。

『はじめまして、桜舞Aと申します』

同級生の話によれば、山本くんはWQSSの中で誰よりも押しが良く、頭脳明晰で陸上部エースとして活躍しているらしい。成る程、QuizKnockに誘われるわけだ。まぁ、誘ったのは先輩と仲が良かった福良さんだそうだが。

第二印象は、少し変わった子。
季節は徐々に暑くなり始める7月。僕は家の関係で常に長袖を着る決まりになっているのだが、彼もまた長袖を着ていた。額に汗をかいていたところを見ると、自分から好んで着ているようには見えなくて。それになんとなく違和感を覚える。

その頃はまだ、長袖を着ていたいだけなのかもしれない、と考えすぎないようにした。事情は知らないけど、そういう人だって沢山いるし。

ただ、後々あんなことが起きるなら、もっと早く気づくべきだったとは今でも思っている。