【Q:K】完璧すぎる彼女は【all】 (ページ49)

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須貝「Aちゃん」

俺は彼女の前に屈み、俯いた顔をあげさせた。改めて見る彼女はやっぱり可愛いな、なんて思ったことは内緒にしておこう。

須貝「Aちゃん、これさ、川上が言った通りストーカーなんだよね？」

俺の言葉に迷いながらも頷いてくれた。

須貝「ずっとこれで悩んでたなら、気づいてあげられなくてごめんな。でも、何で頼ってくれなかったの。もっと早く言ってくれれば俺らも対処出来たでしょ？」

『....すいません』

これぐらい出来ないと完璧になれないと思った、と言ったAちゃんに一同は呆れている。

山本「僕の時は助けてくれたのに、僕が助けられないのは嫌です！」

こう「後輩だからって遠慮しないで下さい！」

年下コンビは笑って彼女に言った。他のメンバーもうんうんと頷いている。

須貝「俺は君を妹みたいに思ってるし、ここにいる人はみんな優しいから、ちょっとは頼ってくれても良いんじゃない？そしたら協力するから。な？」

頭を撫でると、少しムッとされた。でも同時に表情がちょっとだけ明るくなったように見える。

『子供扱いしないで下さい。....でも、すいませんでした。これからは気をつけます』

今回のことを反省したAちゃんは川上と伊沢に怒られてて、俺には謝ってきた。あの時に言ってれば良かったと後悔している彼女を見て、自分のことは完璧にしないんだなと思った。

いつも完璧な彼女は、おそらく相手に対してだけ。自分のことはどうでも良いらしい。はぁ、そこは直させないとな....。

それと、“Aちゃん”と呼んで怒って来なくなった。頼らなかった分の罪滅ぼしらしい。

今回のことで、Aちゃんが人を頼ろうとしないことと、全然素直じゃないことが分かった。年上として直してあげる必要が沢山ありそう。

これからはもっとみんなから頼られるお兄さんになろうと思う。

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ｰｰｰｰｰAちゃんは人を頼ろうとしないし素直じゃない、完璧すぎる妹だ。