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QuizKnock加入から約半年。いじめはその3ヶ月前から受けてるから、9ヶ月ぐらいかな。
4ヶ月ぐらい前からはどんどんエスカレートしていて、髪を掴まれて地面に押し付けられたり、動けない状態で踏みつけられたり。拘束具等も使われるようになった。
最近は命の危険も感じる。ナイフで腕や足を切られたり水に顔を沈められたりするのは日常茶飯事で、意識が朦朧とするまで首を絞められることも度々。意識が飛ぶことも屡々だった。
加入から半年が経っていても相談することは出来なかった。迷惑をかけたくなかったから。
資料を取りに行こうと立ち上がる。ダメージが蓄積されていて全身が痛いけど、気づかれないように普通を装って歩いた。
こう「山本さん!これしましょ!」
山本「い”っ....」
急にこうちゃんが僕の体に触れた。痣の場所にピンポイントで触れられた為、思わず声が漏れてしまった。
こう「山本さん....?」
山本「ぁ、大丈夫大丈夫。急に来たもんだからびっくりしちゃった。それで、何するの?」
気づかれないようにと笑顔を作って、頭の中で必死に言い訳を繕った。案の定、こうちゃんは気づいておらず、るんるんで行ってしまった。
本当は気づいて欲しかったなんて思う自分は、どれだけ弱いんだろう。頼らないくせに見つけて欲しいなんてどうかしてる。
そして鳴ったLINEには、``今すぐ大学に来い!´´と書かれていた。僕はネタ探し、と嘘をついて大学へ向かう。
そしてまた暴力を受けた。
「じゃあ今日もやるか!」
山本「ブクブク.... はっげほっげほっ ブクブク.... ぷはっごほっ」
「息しないで下さーい」
「お前に息する権利なんてないんだよ!」
両手両足を拘束されて殴られた後、水に顔を沈められる。お腹を殴られて息が吸いにくいのに、こんなことをされれば頭に酸素が回らない。
そして僕の上に馬乗りになり、首に手が伸びてくる。そのまま強い力が込められ、僕の意識は遠のいていった。
山本「っ....はっ、はぁっ....っ!」
意識が完全に飛ぶ直前で手を離され、体が空気を欲しがったところでまた絞められる。その繰り返しで、辛い、苦しいとしか言い表せなかった。
今日のいじめが終わると拘束具を全て外され、解放された。まだ意識が朦朧としていて、立つことは困難だ。
弱い自分が、悔しかった。
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