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川上「A」
『何?』
今目の前に座っているこいつは、国の財界を引っくり返せる程の権力を持つ会社の社長令嬢。彼女が社長令嬢だということとカメラアイの能力を持っていることを知っているのは、QuizKnockの中で俺だけ。
Aは言うつもりがないらしい。言ってどんな反応されるか見たくないからだそうだ。因みに父親にはQuizKnockに入っていることを伝えてないんやって。
川上「....やっぱ何もない」
『何それ、変なの〜』
感情が表に出ないのは相変わらずで、変わっていない。仕事や勉強が完璧なところも、変わりなかった。
『福良さん、編集終わりました』
福良「ありがとう。うん、やっぱり完璧だな。でもね、桜舞ちゃん」
ただ、何事もやるのが速すぎる。以前から速かったけど、あの日泣いた時から一段と行動が速くなった。彼女なりに、完璧に近づこうとしているんやろうね。
それで福良さん伊沢さん等、年上の人達に怒られることも屡々。福良さんの前で惚けるAにそこは俺も直した方が良いと念を送っておく。
完璧を求めすぎるのも、あんまり良くないと思うからな。
・
ーーーーーAは誰かが止めないと壊れてしまう、俺の完璧すぎる幼馴染みだ。
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