潤んだ月と抱擁。-SK- (Another STORY) (ページ15)

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加藤｢A。俺にも珈琲ちょーだい。｣

『はいどうぞ〜』

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加藤｢あ、それ、ひと口ちょーだい。｣

『え？バニラだけど。ひとくちと言わず、どうぞ？』

加藤｢ん。うま。…うっわ、甘ぇっ、！｣

『そりゃそうでしょ。アイスだもん。笑』

加藤｢甘くねぇアイスとかねぇのかな…｣

『…それはもはや、ただの氷では？』

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加藤｢あ、A〜。俺のペン取ってきて。｣

『はーい。机の上？』

加藤｢ううん。キッチン。｣

『えっ、なんでそんなとこに、！？笑』

加藤｢なんか急に思いついたんだろうな。
つい書き留めたくて。｣

『はーい。笑すぐ取ってきます！』

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加藤｢A。声聞かせてー。｣

『歌うの？何がいい？』

加藤｢んー、これ聞いて。俺のデモ。｣

〜(DTM音源)♪♪

『…"こんな夜はひとりでいいのに
重ねた指が絡んで願いだけはここに残して
染み付いたあと放つ夢 "〜♪』

加藤｢サンキュー。いいの録れた。｣

『とれっ！？…え、いつの間に録音されてた、！？』

加藤｢へへへ笑｣

『悪い笑い方だぁー…むう。。』

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加藤｢ここの容(いるる)と凪津(なづ)、全然交わってくれねーんだけど。｣

『同じ校舎にいるのにねぇ。なんでだろう』

加藤｢A〜、円名学園高校に様子見てきてくんね？｣

『えぇっ！？ヤダよ不審者だと思われる』

加藤｢正門(せいもん)前のダイキが育てた花壇見に行くだけでいいから、！｣

『えぇ〜…』

加藤｢お前と桂田、コネクトすんぞ｣

『え！？イヤ！ていうか私を高校生にしないでよ！笑』

加藤｢えー？やってみたら意外と楽しいかもよ？｣

『…シゲさんとこれ以上、年齢離れるなんてイヤ。』

加藤｢なんだそれ…。って
なんちゅーこと言い残して行きやがんだ。｣

加藤｢仕方ねぇなぁ。…ちゃんと帰ってこいよ｣

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加藤｢お。おかえり。｣

『ただいまぁ』

加藤｢どうだった、雫は？｣

『イケメンでカッコイイけど、…なんか疲れた。』

加藤｢…だよな、ごめん。
もうチュベーローズには行かなくていいから、｣

『でも光也r…じゃない。光太くんが心配だよ…』

加藤｢Aは同情でシャンパン入れかねない。
ここに居てくれ。…俺だけを見て、｣

『…ずるいよね、光太くんだって
シゲアキさんの一部なのに。
そりゃ好きになっちゃうよ…』

加藤｢…一旦PC閉じるから。
Aおいで。一緒に寝よう。｣

『…、うんっ』