ぶっちゃけ 、 ページ5
「 仁科小隊長 、保科副隊長がお見えです 」
『 ど 、どうぞ 』
「 失礼するで 」
嗚呼待ってそんなドンマイって言ってるの見え見えな顔するなら俺を助けて
「 さて 、説明してもらおか ? なんで新人の第一段階の目標の 仁科 A がこんな所に居るんか 」
『 核が分からなかったから討伐では無く身を呈して護ろうとしたからです 。』
「 僕と初めて会った時それで何とかなったからそうしたん ?
あん時も今回も僕が居った良かったけどあの状況下であの判断は適切とは言えんなぁ 、
もし僕が来んやったら自分死んどったで
そしたらあの子も勿論生きては居れんやったやろな
数年前は一般市民
今は防衛隊小隊長
立場が違う事ぐらい理解出来るやろ
一般市民としては褒め称えられる行動でも防衛隊小隊長としてはみっともない行動や 」
『 すみません 。 』
「 僕が常に傍に居ってくれると思っとるやろ
こんな事になるなら拾って来んければ良かったわ 向いとる思ったけど全然や」
『 … 』
怒られるのは分かってたけど 、ここまで言われると流石にきつい訳で 、
[ やっぱり怪獣の子なのよ ]
[ こんな子産まなければこんな事にはならなかっただろうに ]
呼吸が浅くなっていくのが手に取るように分かる
『 ごめんなさい 、』
泣くな 、
呼吸を整えろ
これ以上自分の立場に泥を塗ってどうする
そう自分に言い聞かせるも無機質な機械の声が聞こえた
【 酸素濃度低下 】
「 自分の感情ぐらいコントロールせんとあかんやろ 」
そう言って保科さんは出ていった
それと入れ替えに先程のチャラそうな男が来て俺の口に酸素マスクを取り付け俺が寝ているベッドの傍に座った
「 副隊長と小隊長ってもしかして訳ありっすか ? 」
暫くして呼吸も落ち着いた頃そう聞かれた
『 昔 、助けて貰ったんだ
その頃は今よりもっと無力で今回みたいにただ 、抱き締める事しか出来なかった
こう考えると俺何も変わってないな 、変わったのは立場だけ 』
「 そんな事ないっスよ
俺の弟 、昔仁科さんに助けられてるんです
福岡で大怪獣が出た時 、俺怖くて逃げる事しか頭に無くて
そしたらいつの間にか手繋いでたはずの弟が居なくて 、探そうとしたら防衛隊員に保護されてシェルターに連れてかれて 、暫くして弟が別のシェルターに来たって
お袋も親父も亡くしてたから彼奴が俺にとって最後の家族だったのに簡単に離した手をアンタが結び直してくれた 」
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かぁたliv(プロフ) - MATSUNO NANAさん» 作品の主人公は男主ですが女主として頭の中で置き換えて読んでもらっても構いません!全ての人を読者の対象として書いているので! (2021年7月5日 18時) (レス) id: 6bbc381a94 (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - すみません!質問なんですけど、この作品は男主向けですか? (2021年7月5日 13時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぁたliv | 作成日時:2021年6月29日 18時