1ヶ月半の家庭教師《JW赤×緑》 (ページ29)

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太陽の笑顔ページ29

「でもさ、なんで、2人で写真撮ったん、」

「、、、あの子が俺のこと好きやったんやって。
勝手に俺のケータイで写真撮って、
いつの間にかアイコンに設定されとった。」

「今どきみんな気にせんのに？」

「誰も見やんと思ったんやろ、
せやから何も不安に思わんでええ。」

良かった。

彼氏いるて言うても要注意人物には変わりないけど。

「俺が初めての彼女なん？」

「恥ずかしいから確認せんでええ。」

「だってちゅぅも慣れてる感じするし、
初めてであんなグイグイ行かんよ、大毅、ほんま？」

「ほんまやって、何にも経験無いんやって。
もしかしてともは経験豊富やったりする？」

「まさか！
初めてやからこんなに不安なるし、ドキドキするし、
大毅に嫌われへんことしてないか、、、」

語尾に向かって小さくなる声。

あかん、恥ずかしくて大毅の顔見られへん。

「俺が嫌われへんか心配なんやで。
ともは何も不安がらんでええ、俺に任しとき。
受験も恋も思い込みが一番あかんねんで。」

「、、、上手いこと言うた」

「へへっ(笑)」

顔をあげれば太陽みたいな大毅の笑顔。

この人が照らす方に向かっていけば怖いものないな。

大丈夫、大丈夫。

何度も自分に言い聞かせる。

不安が全部ないわけやない。

でも自信が出てきた。

「大毅、こんな俺やけどよろしくな？」

「こちらこそ。とものこと大事にするから。」

どちらからともなく重なった唇は、
甘くて幸せがいっぱい詰まってた。