1ヶ月半の家庭教師《JW赤×緑》 (ページ21)

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マンボウの水槽ページ21

「なあ、あそこ見たい」

「はいよ」

ちょっとぐらいわがままになってもええやんな？

大毅の手をグイグイ引いて、マンボウだけの水槽。

1匹しかおらん。

おもろ。(笑)

「マンボウってな、めっちゃ弱りやすいんやって」

「へぇ。大毅、マンボウ詳しいの(笑)」

「詳しくはないよ？(笑)
ただ、前にTwitter見てたら流れてきただけ(笑)」

「そう、なんや(笑)」

自然と笑えるのも自然とタメなのも
大毅のふわふわした空気のおかげ。

なんでも包み込んでくれる笑顔、安心すんねん。

愛おしそうな目で見られるとめちゃくちゃ恥ずかしい。

今は家庭教師と生徒の関係ちゃう、
恋人同士や。

そう思うと胸の奥がくすぐったくなる。

「とも、見てや(笑)
マンボウの口のドアップやで(笑)」

「なんかグロいで、やめてや(笑)」

「いひひ、後で送ったるわ(笑)」

「いらんいらん！(笑)」

あぁ、なんて幸せなんやろ。

こんな時間、今まで味わったこと無かったな。

運命ってこういうことなんやな。

おかん、家庭教師付けてくれてありがとう。(笑)

「、、、とものこと大好きや」

「なんやねん急に、」

「急に思ってんもん、言わせてや(笑)」

「ん、、、」

やたらと甘い雰囲気になる大毅を見ないふりして
クラゲの水槽に向かった。