気合いの入り方 ページ12
『ビシバシいくから覚悟せぇよ』
その言葉通り、
次の日から先生の気合いの入り方が変わった。
問題集変わったし、
しかもそれ応用問題しか乗ってないし、
なんやめちゃくちゃ難しいし、、、!
「俺が愛用してた問題集ちゃんやで!
これ全部スラスラ解けるようになったら安心やな」
「いや、、、これぜんっぜん分からないです」
「よし、一緒にやってこ」
先生の教え方はめっちゃ分かりやすくて、
できたらちゃんと褒めてくれて、
勉強してて楽しいと思えたのは初めてだった。
しかも、距離が近くて顔がすぐ隣にあって、、、。
あの眩しい笑顔を至近距離で見ると
心臓が跳ね上がって仕方ない。
「智洋くん、どした?」
「や、あ、あの、大丈夫です、、、」
「、、、ちょっと休憩しよか、(笑)
急に応用ばっかりで疲れたやろ?」
「は、はい、、、」
ようやく先生との物理的な距離が取れた。
少し収まる心音。
何でこうも先生は俺のことをドキドキさせるんやろ。
これあと1ヶ月ちょっとあるんよな、、、?
死ぬんちゃうか、、、?(笑)
「ちょっと横になりますね」
「はいよー」
ベッドに寝転がって枕に顔を押し付ける。
あぁ、冷たい布団気持ちええ、、、。
「俺も横になりたい」
「、、、ええと、」
「俺もそこ行きたい」
「、、、狭いですよ?」
「智洋くんと寝られるやん」
「変な意味に聞こえます」
「変な意味で言ってんねん!!」
「胸張って言わないでください!!」
なんて言ってるうちに先生も転がり込んできた。
、、、何この状態。
机向かってるときよりやばない?
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作者名:水無月こすも | 作成日時:2021年8月16日 20時