“少し戻って” 吹雪士郎《大人》 ページ14
「吹雪さーん！」
そう言っていつも真っ先に
僕の所へ来てくれるのは
「Aちゃん」
白恋中学サッカー部のマネージャー。
雪村と同い年のAちゃん
「雪村くんの調子はどうですか？」
「うん、日に日に良くなってる」
だからかな
いつも雪村の事を心配がけているのは
「そうですか！それは良かったです」
なんでかな
一回りも小さい君に恋をしてしまったのは。
自分でもわからないんだよね
それでも僕は
「雪村くん、お疲れ！」
「ありがとうAちゃん」
そんな仲の良い二人を見ていると
微笑ましい気持ちになるんだ
本気じゃないのかもね、僕の思いが。
それから夕方まで練習して
みんなが帰る頃に
「Aちゃーん帰らないのー？」
そんな雪村の声がグラウンドから聞こえたから
グラウンドの方を見てみたら
しゃがみ込んで何かをしているAちゃんがいた
「雪村くん、グラウンドの調子悪いって
言ってたでしょ？直してから帰るから、ね？」
その言葉に雪村は戸惑いながらも
"気を付けてね！"と、声を掛けて帰っていった
その後も作業を続けるAちゃんに
僕は声をかけた
「Aちゃん？無理しなくていいよ？」
すると驚いたのか
Aちゃんは目を丸くして
「いえいえ、マネージャーとして当然ですよ〜」
そうこたえた時
僕が中学生の時、こんな事したことあるっけ？
そう思った。
……したことないかもね
「僕が手伝うよAちゃん」
だから今にでも
「ハイ！ありがとうございます」
少し子供に帰ってみて______________
二人でやった作業はすぐに終わった
でも、やっぱり周りは暗かった
「遅くまでありがとうございました、吹雪さん」
「大丈夫、Aちゃんは一人で平気？」
本当は送ってあげたかったけど
この後も調べることとかがあるから
「大丈夫です
吹雪さんといれて楽しかったですから！」
帰り際、Aちゃんは"さよなら"と付け加えて
暗く、寒い道を帰っていった
少し、あの頃の気持ちに戻ってみてもいいかもね
Aちゃんの後ろ姿を見ながら
そう思って一人で静かに笑った。
終わり
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紫。(プロフ) - にいなさん» ありがとうございます！これからよろしくお願いします＾＾ (2014年6月23日 3時) (
レス) id: 23839ba398 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - 紫。さん» もちろんです!お友達になりましょう! (2014年6月22日 18時) (レス) id: bdcf771c73 (このIDを非表示/違反報告)
紫。(プロフ) - にいなさん» 二次元も含めるなら私も恋多き乙女です(笑) あの、今更ですが友達になって頂けないでしょうか…？ (2014年6月20日 20時) (レス) id: 23839ba398 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - 紫。さん» いやいや大丈夫ですって!私なんて二次元に恋する少女ですから.笑 (2014年6月2日 18時) (レス) id: bdcf771c73 (このIDを非表示/違反報告)
紫。 - にいなさん» 実体験でしたか〜。女の子で良かったですね〜(笑)うーん、こういう恋愛ものを読むと、恋がしたくなりますね(^^)私、初恋もまだなんですよね(汗) (2014年4月4日 23時) (レス) id: a7373192ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいだ。 | 作成日時：2014年3月8日 14時
