9話 ページ11
給食室
赤星「おい。誰かいるのか?」
赤星は、部屋の真ん中に立ち尽くしている健太を見て、あごをかいた。
赤星「ほんとに子供じゃねえか。どうやってここに入り込んだんだ?」
健太はサーッと血の気を引くとガクガク震える足で逃げようとするも転び、青木のトランシーバーが落ちる。
あれは、びびってるえんぎというよりも、ほんとにビビってるな......。
でも、囮としては上出来。
思った通り赤星は給食室の中に入る。
瞬間足元に仕込まれていた縄跳びがピンとはねあがった。
赤星「おお!?」
足をとられてからだが傾いた赤星に上にいた和馬はひらりと乗り掛かり、大縄跳びで縛る。
これで赤星も.........いや!
赤星「放しやがれ!」
和馬「くっ......」
A「ああ!」
赤星は縛り上げられる前に自慢の大腕で和馬を投げ飛ばした。
すかさずAがキャッチする。
A「大丈夫!?」
和馬「あぁ。」
仕方ない!次の手だ!
光一「すみれ!」
瞬間、すみれは赤星の背中から現れ...
すみれ「待ってました!」
赤星「まだいやがるのか!」
すみれは赤星の襟元をつかみ、さっと腰をおろす。
すると嘘みたいに赤星の巨体がふわっとういた。
A「巴投げだ!」
......よく知ってるな。
最初の推理といい、Aは世界一の天才少女なんじゃないか!?
勢いよく飛んだ赤星は鍋へ落ちていく。
どしーーん!!!
光一は素早く蓋をした。
ばーーーん!
...ロックもかけたし、大丈夫だろ。
よし。
和馬&A「......。」
ん?
光一「二人ともどうしたんだ?」
A「い、いや...あ、の...できれば...えっと...」
??
三人が首をかしげていると和馬が代弁するかのように口を開いた。
和馬「ここは、黒田たちのいる職員室に近い。もう少し静かにしろ。さっきの投げ技だって五井ならもっと音をたてずにできたんじゃないか?」
すみれ「......なによ。あたしが悪いってこと?」
...まずい!
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BLACK CAT - 猫耳さん» 可愛いですよねえ! (2023年1月22日 16時) (レス) @page17 id: ca60f6a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳(プロフ) - 蓮くんも美雪さんも可愛いな〜… (2022年11月10日 16時) (レス) id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
BLACKCAT - 風早紫音さん» 美雪さんとの接点作るために高校生設定ですからね蓮くん(笑)読んでくれてありがとうございます!!♡ (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8275eba058 (このIDを非表示/違反報告)
BLACKCAT - 猫耳さん» ありがとうございます!! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8275eba058 (このIDを非表示/違反報告)
風早紫音(プロフ) - 猫耳さん» 最高だ…!美雪さんとの接点があるのも最高すぎる…!! (2022年11月1日 22時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:BLACKCAT | 作成日時:2022年7月10日 5時