春風が吹く頃に

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花 ｢どうだったのよ！沖縄旅行は！｣
　 ｢どうだった？って別に普通だよ。楽しかったけどね。｣
花 ｢あんなことやこんなことはしたの？｣
　 ｢あんなことやこんなこととは？｣

花の言っている意味はわかったが、私はあえて聞き返した。
2日目の夜も特に何も無く、私たちは2泊3日の旅行を終えた。
別に何かを求めてた訳では無いけどね。

　 ｢キスぐらいはしたよ。けどそれ以上は何もしてないからね。｣
花 ｢高３にもなって、男女が同じベッドに寝たのに何も無かったとは？そんなことあっていいんですか？｣
｢いや、そこ重要じゃないから。あ、花にお土産買ってきたよ。｣

私はバッグから沖縄で買った名物のお菓子を花にあげた。
花は凄い喜んでくれた。

花 ｢いいなぁ〜彼氏と旅行なんて羨ましい。｣
　 ｢花はいつもお泊まりとかしてるでしょ！？｣
花 ｢いや、それとコレとは別だよ。｣

沖縄旅行は本当に楽しかった。

私はなんとなくスマホの画面を開いた。
あの写真がホーム画面にあった。

花 ｢何その写真！？メッチャいいじゃん！ラブラブか！｣
　 ｢はい。ラブラブです。｣

私は冗談ぽく言い返した。

剛典 ｢咲！｣

教室のドアから彼が私を呼んでいる。

花 ｢あ、噂をすれば。行ってらっしゃ〜い。｣

私は花に茶化されながら、剛典の所へむかった。

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