春風が吹く頃に (ページ18)

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花「昨日のデートはどうだったの？」

私は昨日のことを思い出してニヤけた。

花「なになに？」
　「私のファーストキスは初恋の人に奪われました。」
花「え！いつ？どこでどこで？」
　「観覧車の中。」
花「なにそのドラマチックなキスは。羨ましい～咲の彼氏はアレか？ロマンチック系男子かのか？…」

花はずっとマシンガントークで色々なことを話していて、何を言っているのかあまりわからなかった。

私は花とまた同じクラスだった。
残念ながら剛典とは同じクラスにはなれなかった。

剛典は結構モテるらしく、狙っている女子は多くないとこの間花から聞いた。
だから剛典が女子と話していると少し不安になる。

　「あ、ごめん待った？」
剛典「ううん。待ってない。はい。」

そう言うと彼は私に手を出してきた。
まだ少し照れるけど、こうして手を繋いで毎日下校出来たら嬉しいと思った。