春風が吹く頃に

1.出会い ページ1

今日から新生活が始まる。
中学では目立つことがなかった。
そんな性格を私は高校生活で変えたいと思っている。
でも、それは上手くはいかなかった。

　 「はぁ〜全然ダメだった。」

今日1日過ごしてみたものの誰とも話すこともできず、人の目すら見ることが出来なかった。
だからクラスメイトの顔すらわからない。

このままでは変わるどころか今までと同じ、いや、今まで以上に酷い学校生活が始まってしまう。

中学の時に友達と呼べる人は1人いた。

私が唯一心を開いていたのだが、高校が離れてしまった。
今の私に友達はゼロだ。

そんなことを布団の中で考えていた。

　 「どうしよう、このままじゃ変わるどころか友達すら出来ないよ〜、、、、」

私は初日で疲れていたこともあり、そんなことを考えていたら寝てしまっていた。

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