紹介してもらった人が最推しでした。 (ページ3)

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好きなタイプページ3

A視点

会社も無事定時退勤できて、宇都木さんと待ち合わせした飲み屋さんへ。もう宇都木さんはついてたみたいだったけど、入り口で待ってくれていた。

「宇都木さん！お疲れ様です！入っててもよかったのに！」

ut「先に入っても注文できひんから待ってたわ」

「wwまあ、とりあえず入りましょうか」

…

ut「んで、まず好きなタイプを教えてもらってええ？」

「はい！えっとまず優しい人」

ut「ありきたりやな、で？」

「失礼な！それでー、できれば年上がいいです。10個上でも全然大丈夫なくらい。あとは結構私アホなので、反対の博識な人？とか好きかな、あとは声ですかね」

ut「10個上okなんや！へぇ！…っと…声って言うとイケボってこと？」

「一般的なイケボじゃなくてうーんと、あ！参考動画あります！…んーと、これです！」

そうして宇都木さんに見せたのは、wrwrd！の動画。

「私、趣味がゲーム実況を見ることで…。宇都木さんにはまだ言ってませんでしたね！知ってますか？wrwrd！ゲーム実況だけじゃなくて科学動画とかTRPGとか、とにかくバラエティに富んだグループなんですよ！」

ut「……」

「宇都木さん？聞いてます？実況者とか興味無い感じですか？」

ut「ん？ぁあ、ゲームはやるの好きやで。で、この人たちの誰の声を参考にすればいいん？」

「この人達みんな声好きなんですよね～箱推しって言うんですよ！って違くて、この人です。emlさんっていう方の声なんですけど、…というかemlさんみたいな人がタイプかも…それで、」

好みのタイプを宇都木さんに教えるつもりがオタク特有の早口で最推しのemさんの好きなところについて語り過ぎてしまった。お酒が回ってより、饒舌になっていた。そのせいなのか宇都木さんの反応は鈍く、お酒も珍しく進んでいなかった。

少し時間が経って、宇都木さんが口を開いた。

ut「Aちゃんは、そのeml、さんって人めっちゃ好きなんやね。」

「はい！」

ut「…オッケ、わかった。とりあえずタイプに近い友達おるからそいつに連絡しとくわ」

「え！？じゃ、じゃあ、日程決まったらラインください！」

ut「よし、今日はとりあえず解散で。次は俺の方頼むね」

「もちろん！任せてください！今日はありがとうございました！」

そうして私と宇都木さんは店で分かれて家へ帰った。紹介してもらう人が見つかったのはよかったけど、今日の宇都木さん様子が変だったなぁ。