爆なんたらくん ページ37
出口に繋がる廊下は人で溢れていて、もはや人間の海と化していた。
「うわっ、押さないで…！」
「これじゃ行けるものも行けませんわ！」
人の波にのまれてもみくちゃになって、百とも離れてしまった。
「いった…ん」
私は窓側に追いやられて窓にぶつかった。
しかしその時に偶然窓の外の様子が見えて…
「…マスコミ？」
そこにはセキュリティを突破したであろうマスコミがたくさんいた。どうやって突破したのかは知らないが。
…さっきの死柄木さんたちはいないみたい。
無意識のうちにそんな考えに至ってしまい、ブンブンと頭をふった。
「いやいや、こんな事考えてる暇なんて…！百を探さなきゃ…わっ」
「ってぇな…」
また人が動き出して、流されるままに流れた先にいた人にぶつかってしまった。硬い。
「すみま…あっなんだ爆なんたらくんか、じゃあ謝んなくていいや」
「謝れやこのクソコスプレ女！！」
後ろにいたのは爆なんたらくんもとい爆豪くん。人が集まっているのにも関わらず大声をあげた。
僅かに彼の血の匂いがする。
…美味しそうだし、お昼ご飯食べれてないし___
「何しやがんだ」
「痛ぁッ！？」
ぱしっと頭を叩かれて、私は叩かれた部分を抑えながら顔をしかめる。
気づいたら私は爆豪くんの首筋に噛み付こうとしていたようだ。無意識に背伸びをしていた。
「…うるさかったら周りの人に怒られるよ」
「うるせぇのはテメェだろうがクソアマが」
「こっわ…やっぱ爆豪くんすごく怖いね、ヒーローになっても人気なさそう」
「ア"ァ！？殺すぞ！！」
…ヴィランみたい、だけど彼はヴィランにはならないだろうなぁ。
彼の大声を聞き流しながら、私はなんとなく苦しい気持ちになっていた。
その後、その騒ぎは飯田くんが体を張って止めて、そしてさらに緑谷くん直々に委員長にも選ばれていた。
非常口のマークみたいで、そしてヒーローみたいでかっこよかった。
(というか爆豪くんもマスコミだってことには気づいてたよね？なんで来たの？)
(モブに無理やり連れてこられた)
(災難だね、ドンマイだよ)
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かすてら。(プロフ) - ロロロさん» ありがとうございます〜！吸血鬼…いいですよね…！ 更新頑張りますのでぜひこれたからも楽しんでください〜！ (2018年4月23日 0時) (
レス) id: 0a4934e586 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - んんんんん……！！吸血鬼ネタ！最高です、私好みです。ありがとうございます…！更新頑張って下さい！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら。(プロフ) - アニオタS.H★Bさん» 爆豪くんはガードが固そう…！頑張れ夢主ちゃん！ はい、頑張ります〜！！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 0a4934e586 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタS.H★B(プロフ) - クゥ...！爆豪も吸われて性的感覚を味わえばいいのに！！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: bcf89e3f91 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら。(プロフ) - 軈猫になる山田。さん» ありがとうございます、そう言っていただけてとてもありがたいです…！これからも楽しんで読んでもらえたらとても嬉しいです、更新頑張りますね！ コメントありがとうございました！ (2018年4月22日 15時) (レス) id: 0a4934e586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすてら。 | 作成日時：2018年4月11日 17時
