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まだ息が上がってやがる…
さらに広めにさすってみた
良：だいじょ〜ぶ、もうじき、楽になれるからなぁ
赤：…失礼いたします
赤坂が入ってきた
良：…どうだ？連絡はついたのか？
赤：いぇ…。圏外でつなげる事ができません…
良：そうっか…
赤坂が白金に最初に電話して、もう二週間だ…
あの時につながったきり、ぜんぜん、つながらない…
天候も悪いし、飛行機の中にいるから、圏外になってしまってつながらないんだ…
けど、白金が来ない事には、どうにもならない…
薬も底をつきかけてるし、俺たちだけで、できる事は、もう全部、やった…
あとは、あおいを安心させる事しかしてやれねぇ…
一刻でも早く白金が来てほしい…
ガッ、ガタタッ…
また、窓がゆれやがった…
あ：ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、こっ、こわぃ…、いっ、イヤァ…、もっ、もう…、やっ、やめてぇ…
あおいが手を頭に当てて、軽く暴れだした…
あ：いっ、イヤァ…、こっ、来ないでぇ…、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、
ずっと、さけんでる…
俺はあおいの頭の上にある手を取ってみた
けど…
あ：ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、やっ、やめてぇ…、こっ、このまま…、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、
あおいは自分の手を頭の上に戻そうとしてた
俺はその腕をなでてみた…
良：あおい〜？もう、だいじょ〜ぶだからなぁ〜
あ：…ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、
良：声は、聞こえるかぁ〜？
あ：ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、うっ、うん…
良：声が聞こえる方に顔を向けてみな？それで、眼を開けてみな…？
あ：ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、うん…
あおいがゆっくり俺の方に顔を向けて、眼を開けた
良：…だぁ〜れだ？
あ：ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、りょっ、ﾊｧ、ﾊｧ、りょうg、ﾊｧ、ﾊｧ、りょうg…、くっ、くん…
俺が分かるんだな…
よかったぜ…
俺はあおいの頭をなでた
あ：ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、あっ、あり…、がっ、がと…
良：どういたしまして♪
あおいが俺の方に腕を伸ばしてきた
抱きしめてほしいんだな…
良：あおい、身体を動かすぞ〜
あ：うっ、うん…
俺はあおいに抱きついて、身体を起こした
赤坂がリクライニングを上げてくれた
あ：りょっ、りょう…、ぅがくん…、こっ、こわいの…、んこ、こわくてね…、こわくてね…ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、
さらに、息が上がってやがる…
良：気持ちは十分に分かったから、しゃべるな…
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作者名：田中カオリ | 作成日時：2019年4月15日 17時
