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その時、あおいが思ってた事 ページ3

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あおいside

さいきんね…、外の音がうるさいの…

ずっと、風の音が窓に叩きつける音がしてて…

雨もつよくて、ザァザァいってる…

ほんとに…、こわい…

いつもの人もいるけど、やっぱり、こわい…

イヤな記憶を思い出しそうで…

ガタガタと鳴るのもしょっちゅうで…

雷もときどき、鳴るし…

あ:こっ、こわいよ…、やっ、やめて…、たっ、たすけてぇ…
良:でぇ丈夫だ!俺がいっからなぁ…
あ:こっ、こわい〜

誰かが…、抱きしめてくれた

けど、まだこわくて…

ガタガタッ!!

また…、鳴ったっ…

こわいよぉ…

あ:ぅっ…
良:ん、びっくりしたな
あ:こっ、こわい…

身体もずっとふるえてて…

というか、震えが止まらなくて…

こわすぎて、涙も止まらなくて…

ずっと、出てくる…

あ:ん〜、…ふぇっ…こわ、い…っ

身体もあつくて…、あつくて…

…なっ、なに?

なんか、イヤなものが見えてくる…

なっ、なに…?

何してくるの…?

いっ、いやぁ…、やっ、やめてぇ…!

あ:はぁっ…こな、いでっ…はっ…

やっ、やばいっ…

くっ、くる…しぃ…

息が…、でっ、できない…

良:あおい?大丈夫か?こっちみてろよ…
あ:ん、っ…はぁっ…っ
良:俺と赤坂だけだからなぁ〜
あ:…りょっ、こわい、よ…っんく…
良:怖いよなぁ…、ここにいるからな〜

きっ、気持ちを…、分かってくれるのが…いる…

のっ、喉が…、かわいた…

なっ、何か…、ほっ、ほしい…

良:…ちょっと飲むか?
あ:んっ…の、む…のむ…っ

ほっ、ほしい…

はっ、早く…、飲みたい…

良:ゆっくり、ゆっくりだぞ…

口の中から、また上がってきた

やっ、やめて…

あ:っ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ

今度は背中をさすってくれてる…

ゆっくり、入っていく…

赤:ん、ゆっくりですよ…
あ:ん、んっ…、ゲホッ、ゲホッ
良:ゆっくりなぁ…。
あ:おっ、おいしぃ…
良:よしよし…、よくがんばったな…

がっ、がんばったんだね…、私…

やっと、ほめてもらえた…

あ:あっ、ありがと…
良:…もう一口、いるか?
あ:ん、ん…、んも、もぅ…、いい…。

おなか、いっぱいだよ…

それよりも、側にいて…ほしい

あ:…いて?
良:おぅ…。
あ:おっ、起こして…、ほっ、ほしい…
良:わっ、分かった

身体を起こしてくれて、背中も上がってた…

きもち…いい…、それに、息も…、しやすくて…

赤:…くるしくないですか?

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作者名:田中カオリ | 作成日時:2019年4月15日 17時

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