検索窓
今日:5 hit、昨日:23 hit、合計:186 hit

2 ページ17

私はおもいっきり抱きついた…

その人は、ぎゅうっと私の身体を抱きしめて、背中をさすってくれた

きっ、きもちいい…

やっと、安心できた

けど…、どっか…、行っちゃう…かも…

あ:いっ、行か…ない…で…?どっ、どこ…にも…
良:当たり前だ…、俺は、ずっ〜とおめぇの側にいるぜ…。だいじょ〜ぶ、俺が守ってやっから

あっ、ありがと…

とても、うれしいよ…

でも、もう、げんかい…


気持ちいいよ…、ほんとに…

でも、ちゃんとお礼を言っておかないと…

あ:んっ、ん…
良:よっ!

いつもの人だ…

きいろいバンダナを頭に巻いてる

たっ、たしか…、名前は…

りょっ、りょうがくんだ…

いっ、言いたい…

なのに、なんかつまってて、上手く…言えない…

あ:りょっ、りょう…
良:無理に言わなくていいぜ…

ありがと…

私は首を縦にふって、そのまま、頭を下に下げた

良:…のど、かわいてねぇか?
あ:うっ、うん…。けっ、けど…、こっ、ここに…

いっ、行かないで…?

良:わぁった、わぁった…、このままで、いてやっからよ

よかった…

私は頭を下げて、少しほほ笑んだ

赤坂がコップを持ってきた

赤:あおい様、お久しぶりでございます
あ:うっ、うん…
赤:…いかがですか?

どうやって、言おう…

言いづらい…

良牙くんはペンとメモをテーブルの上に置いてくれた

そこに文字を書いていった


『身体がずっと、おもい…

こっ、声が出づらい…

とっ、とても…、こわい…』

赤:なるほど…、そうなんですね…。お耳にイアーマフラーがありますけど、いかがですか?

私は首を縦にふって、ニコって笑った

良牙くんに次のメモを渡した

『とっ、とても…、まっ、ましだよ…

おっ、音が聞こえないの…

でも、やっぱり、こわい…』

赤:…では、何も聞こえないようなイアーマフラーにいたしましょうか?それなら、全然、聞こえなくて良いと思うのですが…

いっ、いやだ…、良牙くんの声は聞きたい…

私はおもいっきり、頭を横にふった

どうやって、伝えようっか…

何とかして、伝えないと…

そっか…

腕で良牙くんを示した

良:…おっ、おれ?

首を縦にふって、手招きした

そしたら、言える…

ちょっとだけだけど…

あ:そっ、そしたら…、りょっ、りょうがくんの声が聞こえない…。そっ、それは…、いやだ…

良牙くんは私の言った事をそのまま、伝えてくれた

赤:かしこまりました…。イアーマフラーは、そのままにしておきましょう

3→←その時、あおいが思ってた事



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 1.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:田中カオリ | 作成日時:2019年4月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。