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赤:はい、そうでございます…
良:俺も手伝ってやっから、安心しな…?
あおいは首を縦にふって、ニコって笑った
よかったな…
あおいの方をみると、メモに文字を書いていた
それで、俺に見せてきた
『はっ、はやく…、うっ、うごけるように…、なりたい…
こっ、ここから…、出たい…
なっ、何とかして…?』
そりゃ、そうだよなぁ…
あの初めてのリハビリ以来、ずっとこの部屋にいるんだもんな…
良:…赤坂に見せるぜ?
あおいが首を縦にふった
俺は、赤坂にメモを見せた
良:…どうだ?できそうか?
赤:今は何とも言えません…、稜に聞いてみない事には…
良:そう…だな…
こいつは、主治医じゃねぇし…
赤:でも、稜には伝えておきます、あおい様が外出したがっておられると…
あおいが頭をペコッて下げた
ちょっとだけ、顔色が悪くなってやがる…
赤:(少し疲れてきておられる…。これで、終わらなければ…)…あおい様、もう一つだけ、聞いてもよろしいでしょうか?
あおいが頭を縦にふった
さっきまでと比べると、ゆっくりだ…
赤:…最近、眠れておられますか?
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作者名:田中カオリ | 作成日時:2019年4月15日 17時