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赤：…くるしくないですか？
あ：うん…、いっ、いつもより…、よく見える…
赤：そう…ですか…。…良かったです
リクライニングは、いつもより、だいぶ高い…
この方があおいにとっては、いいんだな…
あおいのおでこにそっと当ててみた
相変わらず、あつい…
顔も真っ赤かだし…
あ：…いっ、いてね？ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、どっ、どこにも、いっ、行かないでね…？
良：当ったり前だ…、おめぇが嫌がるまで、いてやるよ…
あ：あっ、ありがと…
あおいの声は、小さい…
たまに聞こえねぇ時もある…
ただでさえ、あまり大きな声で話さねぇのに、雨と強風のせいで、さらに小さくなってしまってる…
ガタガタッ…
あ：ん、ふぇ…、こっ、こわぃ…
やべぇ、また鳴りやがった…
良：でぇじょ〜ぶ、俺の方を見てな…
あ：ん、んっ…、こっ、こわ…、こっ、こないでぇ…
あおいが俺の方に開いてる腕をのばしてきた…
あ：ん、んっ… こっ、こわいぃ…、
抱きしめろって事だな…
良：いっ、今から、身体を動かすぜ〜
俺はベッドに腰かけて、あおいの身体を自分の方に引きよせた
あ：こっ、こわいぃ…
良：怖いなぁ、俺もだぜ…、こっ、こんな怖いの初めてだよ…
ウソだけどな…
しょっちゅうだし…
けど、こうやって言わねぇと、落ちつかねぇ感じがして…
と思ってたら、少しずつ、あおいの身体の震えがおさまりだしてきた
いい感じだ…
何か他にもしてやれる事があるといいけどな…
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作者名：田中カオリ | 作成日時：2019年4月15日 17時
