ちぐはぐな[リズム]は歌い手様に好かれました。Part4! (ページ5)

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132.天月さんの認識が意外と酷かった件について。ページ5

蜂蜜side

l「─────それで、どうするんですか？ライブ」

歌「俺らは全然大丈夫だと思うんだけど···リズムの4人は、どう？」

桜「私と由乃と優衣はオッケーなんですけど、月弥が家の都合でアウトっていうか···」

そう、私はこの物語の最初に両親に歌い手やってる事がバレてここに来たのだ

自分から居場所をばらすなんてできない

そういやこの設定覚えてる人何人いるんだろ···(遠い目)←やめい(＾ｐ＾)

『事前に私が出る事が分からなかったら良いんですけど、』

すみません、と眉の端を下げる私に、アンさんが声をかける

ア「松衣さんが悪い訳じゃないよ、色々大変だもんね」

アンさん家の事情知ってんだ

一応私の担任だからか

一方、他の皆は分かんないみたいで(そりゃ言ってないから)

首を傾げたりしながらも私に聞いてくる事は無かった

天「あ、そうだ」

唐突に天月さんが口を開いた。

天「シークレットキャストってやつはどうですか？！」

これなら当日までリスナーさん分かんないし、とニコニコしながら言う天月さん

歌「天月君にしてはやるねぇ！」

桜「兄さんにしては良いんじゃないの？」

天「待って二人ともいつも俺の事どう思って」

「「テンション高い成績が取り柄のアホ」」

天「ま、真顔で言わなくても···」

どうやらガラスのハート(笑)が割れたようで部屋の隅でいじけている

う「···さっき天月が言ったのだったら大丈夫？」

『え？まぁ、多分···』

うらたぬきさんに聞かれ、曖昧に返事をする。

キャ「···あの、テンション上がってる所悪いんですけど、私達なんかが皆みたいな有名歌い手に混じってライブしても、いいんでしょうか」

────そうだ。

桜もそうだった、と少し眉をひそめている

私達リズムなんか、皆の人気に到底届かないようなユニットだ。

当日いきなりリズムも一緒、なんて言ってもリスナーさんはそんなの望んでいないだろう

どんどんマイナス思考に走って、私は俯いた。

「────悪い訳無いじゃんっ！」

突然発された言葉に、私は顔を上げた