同じコートに立ちたい

8 ページ9

山内Side

榊原 A

同じチームになった子でチーム最年少

有名になったのは高校の2年から突然、名前上がりだしてあっと言う間に日本代表に選ばれた天才

それが会う前の印象

さっき初めてあってぶつかったときは

山内「ごめん。大丈夫？」

A「···」

山内「大丈夫？？」

A「···すみません。大丈夫なので離してもらってもいいですか」

山内「あっ。ごめんね」

A「いえ、失礼いたします」

こんな感じでけっこう冷めてて、大人びたイメージを受けた。

コートで福澤さんと練習しているときはちょっとちがった。なんかこう褒められて尻尾振ってる犬みたいな感じだったし、俺がスパイク打ってるときはキラキラした目をしてこっちみてた

山内「いまいち分かりにくいなぁ」

児玉「え？何が」

山内「榊原くん」

児玉「そうか？愛嬌ある感じではあるけど、分かりにくくはないでしょー」

山内「うーん。ちょっと行ってくる」

Aくんのことが気になり、ぶつかったことをダシにして声をかけてみたら

後ろから声をかけたので驚いてはいたけど、やっぱりクールな感じだったので、愛嬌？笑って思っていたけど、ちょっとずつ離れてくから距離を詰めていったら子供みたいに困った顔してオロオロしてちょっとみんなが言う愛嬌が分かった気がした

A「山内さん？どうかされましたか？」

ちょっと天然ぽいな

山内「いや？何でもないよ？笑。練習メニューがんばろうね」


A「？はい」

これはけっこう可愛いかもしれない

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す