大丈夫とか言わないでもろて【歌い手+α】 (ページ13)

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syudou｢興奮しろ｣ページ13

目の前の可愛らしい男の子を見つめる。

うん。今日も可愛い。

『syudouくん！』

私の友だち、syudouくんである。

「久しぶり！！」

最近会えてなかったからか、

嬉しそうにたかいたかいされる。赤ちゃん扱いかよ

syudouくんが壁の高いところに

貼ってあったお題の紙を持ってきてくれる

『あれ？何も書いてないじゃん』

もしかして片方だけ見えるタイプかな、と

syudouくんを見ると彼は面白そうに笑っていた

一方のsyudouには[興奮しろ]というお題がバッチリと見えていた。

歌い手友達の唯一女であるAで興奮するなんて

他の人にバレたら殺されそうだが、バレなきゃいいのだ

さて、どうしてやろっかな

syudouはAの腰に手をまわしてグイッと引き寄せた

されるがまま腕の中に納まった

Aを座らせてギュッとバックハグする。

この間約10秒。

しばらくは背中や腰に指を這わせて反応を楽しんでいたが、

『ねぇ⋯、くすぐったいよ』

焦らすのはお好きじゃないようだ

体をこっちに向かせて頬を多少乱暴に掴む

そしてその小さな唇に口付けた

んっ…、と微かな声を漏らしたAだったが、

キスするのがお題だと思ったのか特に抵抗はしなかった

個人的にsyudouは嫌がっている女に

無理矢理するのが好きである。

だから少しは抵抗してほしかったが、

完全に信頼させてしまったのが悪かったか。

俺なら大丈夫とか思っちまったかな

残念なことしたな、と今更ながら後悔した

ふいにトントン、と胸板を叩かれる。

なんだ、とAを見ると、上目遣いでほんの少し睨まれた

そういえば口ずっと付けてるから息できないか。

考え事してたから気づかなかったが、

かなりAはギリギリらしく俺を引きはなそうと肩を押す。

こっちからすれはまだまだ余裕だ

今頃舌を入れてAの舌と絡ませる

『んんっ、！』

今度は涙目で思いっきり睨んでくる目の前の女。

俺の理想ドンピシャ♡

これで興奮しない奴は多分いない。

syudouは満足げに笑って外へ出た。

　

もちろん動けないAを背負って。