騎士 ページ46
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噂が回るのは早いもので、Knightsの朱桜司とプロデューサーが恋仲にあるという話は、その日のうちに学院中に広まっていた。
レッスンに向かうために校内を2人で歩いているだけで、人とすれ違うたびに温かい眼差しを向けられる。
行き先が同じなのでわざわざ別行動するまでもないというだけなのに。
片時も恋人のそばを離れられない寂しがり屋のように思われるのは不本意だ。
他の男がAに寄り付く可能性を排除できたのはよかったが。
「お疲れ様です」「こんにちはー」
2人そろって、Knightsの溜まり場と化しているスタジオの扉を開ける。
他のメンバーは既に揃っていた。今日は珍しく、レオも時間通りに顔を出している。
「遅いぞおまえら〜！」
「まだ集合時間にはなっていないと思いますが………？」
司が不思議そうに時計に目を向ける。
いつもレオが現れる時間の方がよっぽど遅いし、そもそも司たちは時間に遅れていない。
レオの言葉の意味がわからないでいると、嵐がぷくっと頬を膨らませた。
「もう、はぐらかしちゃって！
やっと結ばれたのねって意味に決まってるじゃない！」
ああ、そっちか、と司は思い出す。
Knightsの面々はとっくに知っているような口振りで、どうやら2、3年のほうでも話が回っているようだ。
「はい。その節は、先輩方には大変お世話になりました」
「かさくんが目の前で告白した時は、どうなることかと思ったけどねぇ？」
「あの時は先走ってしまって………。瀬名先輩には感謝してもしきれません」
司は眉を下げて笑う。
例の状況を思い出してか、Aが隣で笑いを堪えている。今すぐ忘れてもらいたい。
ハプニングを重ねても司がちゃんと告白できたのは、泉のフォローがあってこそだ。
「セッちゃん、2人が出てった後もずっと心配してたもんね〜」
「そりゃあ、かさくんに告白を促したのは俺だし。頼むから、すぐ別れるとかやめてよね〜？」
「俺の仕事が増える」と相談役の泉が嫌そうな顔をしているのを、凛月が面白がっている。
もちろん心配されなくとも、司はやっと掴んだ彼女の手を放すつもりはない。
「ご安心ください。司は、Aさんのそばを離れるつもりは一生ありませんので」
司の覚悟に、先輩方は我が子を見守るような眼差しを向け、Aは恥ずかしそうに頬を赤らめていた。
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トド(プロフ) - にんじんさん» そんなに楽しみにして頂いてたとは！！嬉しいお言葉ありがとうございますー！！今後の励みになります！ (10月2日 19時) (
レス) id: a788b41716 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！毎回の更新楽しみにしてて朝に読んでテンション上げて行くのが日課になってました！！ありがとうございました🙏 続編も楽しみにしてます！ (10月2日 18時) (レス) @page47 id: 96c9f21394 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - ありがとうございます！！本当に嬉しいです😭 (8月23日 22時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - とても面白いので更新楽しみにしてます！ (8月23日 22時) (レス) id: 44f6912c5a (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - ^^さん» そうですね。評価ばかりどっと増えたので、同じ方が入れてるのだと思います。 (8月18日 22時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月18日 19時
