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20幕 ページ21
ピイィィーーッ!!
だが場が落ち着いたのも束の間、
どこからか聞こえた警察の呼子に少女は
またはっと勢いよく振り返る
「…抜刀斎!今度こそっ!!」
そして本来の目的を思い出したように木刀を握りしめると
剣心の抜き身の刀をぽいと空へ放り投げ
一目散に笛の音の方へと走って行ってしまった
「…おっと」
剣心はその後ろ姿を横目で見ながら、落ちてくる自分の刀を空中で鞘へと納める
「何の騒ぎやろ‥‥?」
志穂は剣心のそばへと寄り、先程の少女の消えて行った方向を見つめた
「どうやら、拙者の知らない所で事が生じているようでござるな…志穂、ここで待つでござる」
そう短く告げると剣心もまた
騒ぎの起きているだろう方へ向かって走って行ってしまった
志穂は石段に腰掛けひとり彼の帰りを待ったのだったーー
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