第佰弐拾壱譚 ページ45
『そっ・・・・・・か。そうだったんだね』
知らなかった。
知ろうともしなかった。
どうして、そう思ってるって言ってくれなかったの？
何か言ってくれたら、わたし・・・・・・いや、違う。
わたしを困らせると判断したから、何も言わなかったんだ。
わずかに俯いたわたしを見て、玄弥くんは首を傾げた。
玄弥「Aさん？」
『柚音には今は会えない。・・・・・・ごめんね』
玄弥「！？ ・・・・・・え。いっ、いやっ、ごめんなさい！！」
たったそれだけで意味が分かったらしく、顔面蒼白になる玄弥くん。
『ううん。いいよ。それより柚音の話を聞かせてくれてありがとう』
玄弥「いや・・・・・・嫌なら答えなくていいんだけど、いつ？」
『たぶんその数週間後。浅草で。鬼舞辻無惨に・・・・・・』
柚音。
柚音の一生は、本当に幸せだったのだろうか。
齢９歳にして、両親を喪い。
齢１０歳で刀を握って、豆だらけの手になった。
齢１３歳で鬼を狩り、たくさんの人々を喪い。
そして、両親の仇も取れないまま死んだ。
玄弥「・・・・・・少なくとも、柚音は不幸じゃなかったと思う」
『！』
玄弥「柚音は、Aさんといることが生きがいだっただろうから・・・・・・。
きっと柚音は、Aさんと最期にいれて、嬉しかったと思う」
『・・・・・・うん』
そうだ。
わたしは不幸じゃなかった。
新しい家族、仲間、友達に囲まれて・・・・・・とても幸せ。
幸せか不幸かなんて、柚音が決めることだ。
『玄弥くん、ありがとう』
玄弥くんに向き直ると、顔を少し赤に染めて手を振った。
玄弥「いっ、いや俺は何もーー。ちょっと鍛錬してから、稽古お願いするな！！」
『頑張ってね』
柚音。
大好きだよ。
・
玄弥(言えなかった・・・・・・。柚音からの伝言)
・
☁・・❀・・☃・・☽
未だ玄弥くんの口調が迷子中です。
誰か口調を教えてください・・・・・・。
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです！！！さん» そうなんです〜。正直、自分でも初作品なわけで、終わるっていう実感はあまり湧かないんですけど、４部作も書いてたわけで夢主に愛着も沸いていて、完結したら寂しい気持ちがぐっとくると思いますね……。はい！終わってもぜひ仲良くしましょうね！ (2021年5月31日 20時) (
レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです！！！ - そうなんですか〜少し寂しいですね... 終わっても仲良くしてもらえますか... (^○^/)？ (2021年5月31日 19時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです！！！さん» いーや、まだ終わりませんよぉ……！６月６日日曜日に完結予定ですので、それまでお待ちください！今のところ夢主は無一郎と会っていませんね。無限城が会ったのは最後です。 (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです！！！さん» はい、頑張ります！ (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです！！！ - 最終話ヤバイ！むっちゃ泣ける！！あの、聞きたいことがあるんですが... 夢主が死んだ後は、無一郎と会ったのですか？？ (2021年5月30日 13時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楪日織 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時：2021年2月20日 22時
