第佰拾捌譚 似た者同士 ページ42
玄弥side
?「こんばんわぁああああああっぶへぇぇぇ!!」
・・・・・・なあ、俺は一体どうしたらいいというんだ。
まず、ポニーテールの少女がいきなり俺の前にふわりと舞い降りた。
と思ったら、着地に失敗して顔面が地面にのめりこんで、すごいことになっている。
対応に困っていると、少女は体を起こしてこちらを向いた。
雪城「いったたた・・・・・・。やっぱ、お姉ちゃんみたいにはできないかぁ。
はじめまして、雪城柚音です! よろしく〜」
・・・・・・て、鬼殺隊員かよ!!
しかも雪城柚音って、今日の合同任務の相手・・・・・・。
雪城はニコニコと屈託のない笑顔で手を小さく振った。
まるで、鬼なんていう存在を知らない、ありふれた町娘のようだった。
雪城「不死川玄弥くんだよね? 玄弥くん、合同任務どうす、」
『・・・・・・俺が全部やる。おまえは聞き込みだけやって下がれ』
雪城「ああ、恋仲のフリして聞き込みしようって? いいねそれー!」
『はあああ!?』
いや、こいつ、おまえっ、ちょ、は!?
雪城「わー、思春期真っただ中? 顔真っ赤だよ」
てめえのせいだ!!
顔が熱くなる俺に対し、雪城は色白の顔で変わらずニコニコと笑っている。
雪城「恋仲のフリだったら、玄弥くんじゃ駄目だよね。玄弥?」
『!? いや、だっ、だからおまえーー』
雪城「耳まで真っ赤。やだかわいい。結婚しよう」
『ぶほっ!』
雪城「冗談だってばー! 何、まさか本気にしちゃった? 純粋だねー」
こいつ・・・・・・。女じゃなかったら殴ってる。
ギリギリのところで殴りたいという気持ちを抑える。
それからこいつ、本当に鬼殺隊員か?
背はとても低い。年は12、3歳ぐらいだろうか。顔立ちも幼い。
日輪刀を持っているから、隊員だろうけど、弱そうにしか見えない。
鬼を狩る時に邪魔で困・・・・・・、
・
目の前に、鬼。
・
雪城「雪の呼吸・・・・・・壱ノ型・吹雪」
まるで鈴の様な高い呼吸音が、宵闇に響く。
真っ黒な帳が降りた町に、まるで雪の様な冷たい風が吹いた。
一瞬だった。
ほんの一瞬で、鬼の頸が舞った。
『・・・・・・は』
雪城「やー、ついついお喋りして気を抜いちゃってたねー。反省反省!」
雪城はいつもと変わらない笑顔を浮かべていた。
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» そうなんです〜。正直、自分でも初作品なわけで、終わるっていう実感はあまり湧かないんですけど、4部作も書いてたわけで夢主に愛着も沸いていて、完結したら寂しい気持ちがぐっとくると思いますね……。はい!終わってもぜひ仲良くしましょうね! (2021年5月31日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - そうなんですか〜少し寂しいですね... 終わっても仲良くしてもらえますか... (^○^/)? (2021年5月31日 19時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» いーや、まだ終わりませんよぉ……!6月6日日曜日に完結予定ですので、それまでお待ちください!今のところ夢主は無一郎と会っていませんね。無限城が会ったのは最後です。 (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» はい、頑張ります! (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - 最終話ヤバイ!むっちゃ泣ける!!あの、聞きたいことがあるんですが... 夢主が死んだ後は、無一郎と会ったのですか?? (2021年5月30日 13時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楪日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時:2021年2月20日 22時