第佰拾弐譚 ページ36
大丈夫なのか、か。
正直言って、わからない。
返答に詰まってしまって、思わず木の葉に視線を移す。
心地よいそよ風が、美しい緑色の葉を揺らす。
ーー「約束だよ、Aさん」
あの日、刀鍛冶の里で交わした少年との言葉が、ふと頭の中で蘇る。
天を仰いで、思い出すように目をつぶった。
・
・
『・・・・・・時透さんが?』
甘露寺「そうなの! だから、Aちゃんにも手伝ってほしいなぁー、って」
丸々二日寝て、ほとんど怪我が治ったわたしは、刀鍛冶の里に来ていた。
鉄珍様に刀を送ってくれたお礼を告げること。
それから、お引っ越しのお手伝いを少しでもしようと思ったこと。
しかし、刀鍛冶の里に訪れると、すでにお引っ越しはほとんど終わっていた。
なので、鉄珍様にお礼を告げようと里をうろついていたのだった。
『小鉄くんって・・・・・・誰?』
甘露寺「後で紹介するわね! Aちゃん、料理上手って無一郎くんに聞いたわぁ。
だから、手伝ってくれるかしら?」
どうやら、時透さんが小鉄くんという子と、からくりを直しているらしい。
それで、差し入れにおにぎりを持っていかないか、と甘露寺さんに誘われているのだ。
『・・・・・・料理上手は否定しますけど、おにぎりくらいなら作れますよ』
甘露寺「! よかったわぁ。じゃ、一緒に作りましょう!
何気にAちゃんと料理するの初めてね、楽しみだわぁ」
ぱあああ、と笑顔になる甘露寺さんを見て、わたしはクスッと笑う。
・・・・・・まあそれから、いろいろあった。
甘露寺さんが、頭よりも大きなおにぎりを握りだしたり。
わたしがおにぎりを素手で握ると、おにぎりが冷たくなったり。
挙げると数え切れなくなるので、ここで止めておこうと思う(白目)。
☁・・❀・・☃・・☽
学校始まりました。更新遅れます。嫌だ……。
受験生なんて、嫌だーーーー!!!!
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» そうなんです〜。正直、自分でも初作品なわけで、終わるっていう実感はあまり湧かないんですけど、4部作も書いてたわけで夢主に愛着も沸いていて、完結したら寂しい気持ちがぐっとくると思いますね……。はい!終わってもぜひ仲良くしましょうね! (2021年5月31日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - そうなんですか〜少し寂しいですね... 終わっても仲良くしてもらえますか... (^○^/)? (2021年5月31日 19時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» いーや、まだ終わりませんよぉ……!6月6日日曜日に完結予定ですので、それまでお待ちください!今のところ夢主は無一郎と会っていませんね。無限城が会ったのは最後です。 (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» はい、頑張ります! (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - 最終話ヤバイ!むっちゃ泣ける!!あの、聞きたいことがあるんですが... 夢主が死んだ後は、無一郎と会ったのですか?? (2021年5月30日 13時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楪日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時:2021年2月20日 22時