第佰拾譚 ページ34
甘露寺「はい!! あの時はですね、確かに凄く身体が軽かったです! えーっと」
まず甘露寺さんが明るい顔で口を開いた。
・・・・・・・・・・・・嫌な未来が見える。
甘露寺「ぐああああ〜ってきました! グッてして、ぐぁーってして!
心臓がバクンバクンってして、耳もキーンとして! メキメキメキッて!!」
『・・・・・・甘露寺さん』
小声で囁くと、甘露寺さんはハッとした顔になった。
蛇柱様以外、あまね様も含め「は?」みたいな表情になっている。
甘露寺「・・・申し訳ありません。穴があったら入りたいです」
時透「痣というものに自覚はありませんでしたが、あの時の戦闘を思い返してみて、
思い当たる事、いつもと違う事が幾つかありました」
喋れなくなった甘露寺さんに代わって、時透さんが口を開く。
『その条件を満たせば、おそらく皆様痣が浮き出すと思います。
わたしも、今からその方法をお伝えします』
さて、わかりやすく説明しないとね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
時透「・・・その時の体温が、痣が出ていたとされる間の体の熱さと同じでした」
『痣によって、普通では耐えられないことも耐えられる−−−−−−。
呼吸の乱発も、大技を出すことも可能。身体能力も飛躍的に向上します。
痣の発現が柱の急務・・・・・・いえ、柱だけではなく鬼殺隊員の急務だと言えます』
わたしたちが口を閉じると、風柱様が舌打ちした。
風柱「チッ。そんな簡単な事でいいのかよォ」
水柱「これを簡単と言ってしまえる、簡単な頭で羨ましい」
風柱/蛇柱「(何だと?)」
水柱様、口足らずすぎません??
まあ、言っていることは正しいが。
あまね「はい。雪城様の仰る通りでしょう。しかし・・・・・・」
しかし?
釈然としなくてあまね様の顔を見る。
・・・・・・駄目だ。岩柱様の背中しか見えない。
あまね「もう痣が発現してしまった方は選ぶことができません。
痣が出た者は、どなたも例外なく・・・・・・」
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二十五歳を待たずに命を落とすこととなります。
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» そうなんです〜。正直、自分でも初作品なわけで、終わるっていう実感はあまり湧かないんですけど、4部作も書いてたわけで夢主に愛着も沸いていて、完結したら寂しい気持ちがぐっとくると思いますね……。はい!終わってもぜひ仲良くしましょうね! (2021年5月31日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - そうなんですか〜少し寂しいですね... 終わっても仲良くしてもらえますか... (^○^/)? (2021年5月31日 19時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» いーや、まだ終わりませんよぉ……!6月6日日曜日に完結予定ですので、それまでお待ちください!今のところ夢主は無一郎と会っていませんね。無限城が会ったのは最後です。 (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» はい、頑張ります! (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - 最終話ヤバイ!むっちゃ泣ける!!あの、聞きたいことがあるんですが... 夢主が死んだ後は、無一郎と会ったのですか?? (2021年5月30日 13時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楪日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時:2021年2月20日 22時