第佰肆譚 ページ28
甘露寺「みんなああああ!!!」
『甘露寺さん!』
物凄い勢いでこちらに走ってくると、ガバッと抱きついてきた。
甘露寺「うわあああ勝った、勝ったぁ! みんなで勝ったよ、凄いよおお!!」
『甘露寺さん、苦しいですよ・・・』
日が昇っている中、まるで人間の様に立っている禰豆子ちゃん。
それは、『太陽克服』だった。
わたしは時透さんと顔を見合わせて、小さく微笑んだ。
その時、視界が思いっきりぐらついた。
『・・・・・・え』
甘露寺「Aちゃん!?」
やばい、立てない。体が重い。ひどくクラクラする。
足に力が消えて、思わず目をつぶった。
倒れる−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−。
時透「・・・・・・あっぶな」
『と、きと、さん』
優しい手の感覚がして、目を開けると時透さんの顔がすぐ目の前に。
心配げな浅葱色の瞳が、ぐっと近づいた。
時透「毒、くらってるんでしょ。無理しちゃ駄目じゃん」
『ごめん、なさい』
時透「謝らないでってば。−−−−−−−−−−−−−−−−−それから」
・
大事な話あるから、治ったら話すね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
時透side
耳元で囁くと、Aは小さく頷いて寝てしまった。
甘露寺「無一郎くん、Aちゃん大丈夫かしら?」
『大丈夫ですよ、絶対。Aは強いんで』
甘露寺(ああ、なんて素敵なふたりなのかしら! 早く結ばれてほしいわ!)
・・・・・・ほんと、かわいいなぁ。
寝顔もかわいいとか、ほんとになんなの。
誰にも見せたくないし、離したくないし、ずっとこうして抱きしめてあげたい。
『−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−すきだよ、A』
そう呟いて、優しく頬を撫でる。
長い長い戦いが、今、終わりを告げる。
☁・・❀・・☃・・☽
玄弥くんが空気だ・・・・・・(白目)。
いや、ほんとはもっと出したいんですけど、難しいなぁって・・・。
さて、刀鍛冶の里編は、これで終わりとなります。
次は、柱稽古編です!
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» そうなんです〜。正直、自分でも初作品なわけで、終わるっていう実感はあまり湧かないんですけど、4部作も書いてたわけで夢主に愛着も沸いていて、完結したら寂しい気持ちがぐっとくると思いますね……。はい!終わってもぜひ仲良くしましょうね! (2021年5月31日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - そうなんですか〜少し寂しいですね... 終わっても仲良くしてもらえますか... (^○^/)? (2021年5月31日 19時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» いーや、まだ終わりませんよぉ……!6月6日日曜日に完結予定ですので、それまでお待ちください!今のところ夢主は無一郎と会っていませんね。無限城が会ったのは最後です。 (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» はい、頑張ります! (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - 最終話ヤバイ!むっちゃ泣ける!!あの、聞きたいことがあるんですが... 夢主が死んだ後は、無一郎と会ったのですか?? (2021年5月30日 13時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楪日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時:2021年2月20日 22時