第捌拾捌譚 ページ12
炭治郎「A、そんなにちょっとで大丈夫なのか？」
『あ、うん。もともと、小食だから』
竈門「甘露寺さんは、すごいですね！」
甘露寺「そうかな？ 今日はそんなに食べてないけど」
人の半分以下しか食べない小食のわたしと、捌倍食べる甘露寺さん。
このふたりが並んだら、そりゃ異常に見えるよね。
竈門「俺もいっぱい食べて、強くなります！」
『頑張ってね』
わたしも、いっぱい食べないと駄目かなぁ・・・。
竈門「甘露寺さんが言っていたのは、不死川玄弥という俺たちの同期ですよ」
甘露寺「え！？ そうだったの」
『もしかして・・・最終選別でもめてた子？』
柚音と話してたから、あまり覚えていないけど。
竈門「そうだ！」
甘露寺「でも、不死川さん弟はいないって・・・」
『事情は、どこの家庭にもありますからね』
でも、兄弟なら仲良くしてほしい。
少し暗い雰囲気になった時、ぴょこっと机の下から女の子が出てきた。
『禰豆子ちゃん！』
彼女は、「ふーふん♪」と満足げに笑った。
その姿が、まるで幼い頃の柚音にそっくりで、思わず口元が緩む。
竈門「ずいぶん禰豆子と仲良くなったなぁ」
『妹みたいでね』
甘露寺(かわいいわ！ まるで天使だわ！)
ついつい、幼い頃の柚音に重ねてしまうんだよね。
そのうち、玄弥さんの話になって、握り飯を持っていこうということになった。
しかし、玄弥さんの部屋には誰もいなかった。
甘露寺さんは時間がきて、工房まで戻ることになっちゃった。
甘露寺「あらー。もう行かなきゃいけないみたい」
『わたしも、そろそろ行ったほうがいいかな』
竈門「気になさらず行ってください！ お見送りします！」
相変わらず真面目だ。
甘露寺「大丈夫よ。たぶん深夜発つことになるから」
『任務ありますからね』
甘露寺「あ、もちろんAちゃんは無一郎くんとゆっくり、ね！」
『うげぇ』
思わずえげつない声をもらしてしまう。
そうだった。時透さんの存在忘れてた・・・・・・！
でも、お館様に傍にいるように、と言われているわけで。
もちろん、お館様の命令に背くわけもなく。
『はぁ。わたし、時透さん探してきますね』
甘露寺「いってらっしゃーい！」
わたしは三人に小さく手を振って、時透さんを探しに出かけた。
竈門くんが名残惜しそうに見ているのを、知るわけもなく。
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです！！！さん» そうなんです〜。正直、自分でも初作品なわけで、終わるっていう実感はあまり湧かないんですけど、４部作も書いてたわけで夢主に愛着も沸いていて、完結したら寂しい気持ちがぐっとくると思いますね……。はい！終わってもぜひ仲良くしましょうね！ (2021年5月31日 20時) (
レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです！！！ - そうなんですか〜少し寂しいですね... 終わっても仲良くしてもらえますか... (^○^/)？ (2021年5月31日 19時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです！！！さん» いーや、まだ終わりませんよぉ……！６月６日日曜日に完結予定ですので、それまでお待ちください！今のところ夢主は無一郎と会っていませんね。無限城が会ったのは最後です。 (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです！！！さん» はい、頑張ります！ (2021年5月30日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです！！！ - 最終話ヤバイ！むっちゃ泣ける！！あの、聞きたいことがあるんですが... 夢主が死んだ後は、無一郎と会ったのですか？？ (2021年5月30日 13時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楪日織 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時：2021年2月20日 22時
