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#3 ページ3

「これを見つけちゃったからね。」





「これって………。」





「水瀬の母ちゃんだよ。」





「莉央は今一人で広い家に暮らしているんだ。父は単身赴任、母は病気で入院しているらしい。」





「しかもお父さんあの有名人の大野皐月じゃないですか。」





「大野皐月アローズエンターテイメント所属、本名水瀬武瑠。金の匂いはするね。」






「うわー悪い顔。」





「母は赤波大学附属南赤波病院にいるらしい。」





「よしっ小田行くぞ!」





「はい。」





南赤波病院
「あのーすみません、えーと……」





「水瀬莉佐子って何号室?」





「少々お待ち下さい。」





「記憶力ねぇな。」






「あんたが連れてきたんでしょう!」





「すみません、水瀬様は移転なされましたよ。」





「えっ!そうなんですか?どこに移転したんですか?」





「お客様の情報はお教えできません。」





「そこをなんとか……」





「俺たち、水瀬さんの親戚でいつもお世話になってたんですよ。ここで入院しているって聞いたので…」





「ちょっと、何言って……」





「(うるせぇ!)……まだお礼も言えてないんですー。お願いです、教えてください!」





「………そんなんで教えてもら」





「わかりました。」





「ええっ!いいの!」






「こちらの精神科の病院です。」





「小山精神科院。」





「ありがとうございました。」





「はい、お気をつけて。」





「ちょっと何やってんですか!」





「こうでもしないと教えてもらえねーだろ。ていうか、いちいちうるせーよ。」


小山精神科院
「すみません、こちらに水瀬莉佐子さんはいらっしゃいますか?面会したいんですけど。」





「面会は受け付けてません。」





「でも、ここに面会は受け付けていますって書いてありますけど……。」





「もしかして、ここにはいないとか言うんじゃねーよな?」





「………俺じゃない!だから許してくれ!」





「………あ?」


アジト
「まさか水瀬莉佐子がいないとはな。」





「どうやって莉央を仲間にするの?」





「家の敷地に何かあるか?」





「この家には地下があるけどセキュリティーで莉央がブロックしてる。」





「よし、明日の夜に決行するか、莉央にも協力してもらうか。」





「どうやって?」





「大丈夫だ。俺に任せろ。」
明日夜ついに僕は初めて罪を犯すことになってしまった。

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作者名:丸村花凛 | 作者ホームページ:http://twpf.jp/mgmana_  
作成日時:2016年8月28日 14時

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